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企業局:工業用水についてのQ&A

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:2020000165 更新日:2020年4月1日更新

工業用水を作っている水はどこから取ってきているのですか。

お答えします。

 新潟県の企業局でつくっている工業用水はすべて川の水を原料としています。
 企業局の3つある工業用水道では、「新潟臨海工業用水道」が阿賀野川から、「上越工業用水道」が関川から、「栃尾工業用水道」は刈谷田川から取水しています。
 海水は塩分を取り除くのが大変なため使いません。また、地下水はたくさん取りすぎると地盤沈下が起こるおそれがあるためあまり使われていません。

阿賀野川頭首工と関川の取水堰の画像
新潟工業用水道が取水している阿賀野川頭首工(左) 上越工業用水道が取水している関川(右)

工業用水は飲めるのですか。

お答えします。

 工業用水は一般家庭の水道と違い、そのままでは飲むことはできません。
 これは、消毒をしていないのと、少し濁っているからです。
 食品工場で工業用水を使う場合は、ろ過と消毒をしています。
 他の地区の工業用水は、殺菌をしても飲めないものが多いのが実情です。これは、飲むためには、体に悪いものを取り除かなければならず、これが大変なためです。

大雨が降ったりして川の水が濁ったときは工業用水はどうなってしまうのですか。

お答えします。

 ほとんど濁りません。
 川の水は大雨が降ったときなど茶色に濁ることがありますが、その水を浄水場で常に一定の水質に保っているので、できあがった工業用水は濁っていません。
 川の水の濁りはほとんどが細かい土砂なので、その土砂を沈殿させる薬品の量を調節して同じ水質に保っているのです。
 工業用水を供給している工場には、24時間とめることのできない工場もあります。このため企業局の新潟臨海工業用水道と上越工業用水道では一年中水を供給し続けています。

どのようにして川の濁りをとっているのですか。

お答えします。

 薬品で沈殿させて川の濁りをとっています。
 ポリ塩化アルミニウム(PAC)という薬品を川の水に入れてかき混ぜると、濁り(土砂)が沈殿して水がきれいになります。
 ただし、栃尾工業用水道では川の水をそのまま送っています。

工業用水の値段はいくらくらいですか。

お答えします。

 企業局の工業用水の料金は「新潟県工業用水道条例」という条例で決められています。
 企業局で行っている3つの工業用水道では、それぞれ料金が異なりますが1立方メートル(1,000リットル)あたり20円~30円くらいとなっています。これをお風呂一杯分180リットルになおすと、4円~6円くらいになります。
 ちなみに、一般家庭の水道料金は、市町村や配管の太さ等によっても異なりますが、1ヶ月に一般家庭で使う水の量を25立方メートル(25,000リットル)とすると、県内のある市町村では7,500円の水道料金になるそうです。これをお風呂1杯分になおすと50円くらいになります。
 このように工業用水の料金は普通の水道の料金の10分の1くらいになっています。

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