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西川浄化センターで下水資源・エネルギーを活用した植物栽培の実証実験を開始しました
平成28年6月27日(月曜日)に関係者を対象とした見学会を開催しました
新潟県と長岡技術科学大学は、「下水資源・エネルギーを最大限活用した植物栽培技術」の開発を行うための実証実験を開始し、6月27日、関係者を対象とした見学会を開催、報道にも公開しました。
国土交通省の加藤下水道事業課長、日本下水道新技術機構の岡久専務理事が、来賓として出席し、下水道の大きなポテンシャルと活用技術の展開に関し期待が述べられました。
約70名の関係者と12社の報道機関から出席があり、関心の高さがうかがえたところです。
実験に参画・協力している団体は、積水化学工業(株)、東亜グラウト工業(株)、(株)大原鉄工所、高砂熱学工業(株)、新潟県立植物園、新潟県農業総合研究所園芸研究センター。
実証実験の概要
実証実験の概要
下水を循環型社会の一翼に位置付けるため、下水から取り出したエネルギー全般を植物栽培に使う全国でも初めての取組です。
実験は、国土交通省の「GAIAプロジェクト」の支援を受け、未利用の下水自体に含まれる熱や汚泥を分解する際に発生する消化ガス(メタンガスや二酸化炭素)を植物栽培に活用するもの。長岡技術科学大学が新潟県に実験を提案し、県の西川浄化センター敷地内に実証実験施設を設置しました。
下水処理水は熱交換器やヒートポンプによりハウスの冷暖房の熱源とするほか、消化ガスから二酸化炭素を分離・供給し、植物の光合成に利用します。電力も消化ガス発電を充てることで、ハウスで消費するエネルギーを下水発のエネルギーで賄うことができます。ハウスは冷温室と温室の2棟があり、ワサビや新潟県特産イチゴの越後姫などを栽培。
実験は平成30年度末までを予定し、最適な栽培条件などを探ります。
施設配置図
全景
ヒートポンプ
バイオガス発電機
CO2分離装置
栽培植物(梅花藻)
栽培植物(わさび)
栽培植物(越後姫(いちご))
栽培植物(パッションフルーツ)
西川浄化センターの実証実験設備の見学について
実験設備の見学を希望される方は、以下の実証実験設備見学申込書に記載のうえ、下水道課までFaxまたはメールで申し込んでください。人数については5名以上40名以内でお願いします。
なお、事前に実験関係者との調整をさせていただくことがありますので、予めご了承ください。
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