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地すべり対策事業
久木太地区 地すべり対策事業
1 事業概要
久木太地区は柏崎市街地の南東方向約10kmに位置しています。
昭和10年、20年、50年代に地すべりが発生し、平成11年の融雪期には地すべりにより県道田代小国線が被災しました。区域内には住宅・神社・寺院のほか、公民館・県道・鯖石川等公共施設が多数存在し、地すべり発生時の被害は甚大になるため、地域住民の生命、財産の保全を図ることを目的に平成13年度から地すべり防止工事を進めています。
- 地すべり防止区域面積 106.91ha
- 集水井 4基
- 横孔ボーリング 26群
- 土留工 2基
- 床固工 2基
久木太地区全景
2 実施状況
久木太地区地すべり対策事業では、地すべりの原因となる地下水の観測と地すべりを防止する地すべり防止工事を実施しています。
水位観測は毎年観測を行い、翌年度の地すべり防止工事の計画や工事完了後の地下水位を確認しています。
地すべり防止工事では主に集水井と横孔ボーリングによる地下水の排除を行っています。
集水井(しゅうすいせい)
鉄筋コンクリート造の円筒型井戸で、内部の壁面から山側に向けて放射状に掘った横孔により、地下水を井戸に集水し排除します。
地下水を排除することで地下水位を低下させ、地すべりの発生を抑制することが出来ます。
A6ブロック令和元年竣工 集水井
集水井組立状況
集水井内で横孔から集水している様子
横孔ボーリング(おうこうボーリング)
斜面途中から山側に向けて放射状に掘った横孔により地下水を排除します。集水井と同じように地下水を排除することで地下水位を低下させ、地すべりの発生を抑制することが出来ます。
A6ブロック令和元年竣工 横孔ボーリング