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荒浜海岸侵食対策事業
荒浜海岸侵食対策事業
1 事業概要
荒浜海岸の背後地は、国道352号とJR越後線があり交通の要所となるとともに、学校、人家が建ち並び、かつては、前浜が広く海水浴場等で市民の憩いの場として親しまれていました。
しかし、昭和40年代以降、前浜の侵食が著しく砂浜が消失し皆無の状態となり、また、度々護岸施設に大きな被害を受けていたため、人工リーフ、突堤の整備等により海岸の侵食対策を行っています。
- 整備延長 2,150m
- 人工リーフ※1 400m×3基
- 突堤工 136m×2基、126m×1基
- 養浜工※2 30万㎥
※1 人工リーフ:自然の珊瑚礁(リーフ)の持つ波を消す機能をまねて、海岸から少し沖の海底に造成する幅の広い人工的な暗礁のこと。砂浜海岸の侵食を防ぎ、漂砂を堆積させることで砂浜を復元することを目的としています。
※2 養浜工(ようひんこう):海岸に人工的に土砂を供給し、あらたに海浜を造成する工事のこと。
荒浜海岸全景(南西を望む)
人工リーフの横断面図
冬期の波浪状況
過去の被災状況
2 実施状況と事業効果
平成の初期から実施してきた本事業は、令和元年度までに人工リーフ及び突堤の施設整備が完了しました。
人工リーフの整備や今後、砂がたまることで波が砕けやすくなり、大きなエネルギーを持った波がそのまま海岸線に届くことを防ぐ効果が期待できます。
今後は砂のたまる様子や海底地盤の変動を観察するための測量を継続して行い、養浜の実施時期を判断する予定です。
人工リーフの整備が完了した状況(南西を望む)
人工リーフの下に基礎となる石(1個あたり200~500kg)を並べる潜水作業
船上から見える人工リーフの異形ブロック