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猿田発電所【新潟県企業局】
昭和30年に運転を開始した企業局で二番目に古い発電所
施設の紹介
- 猿田発電所は、三面川右岸(三面ダム貯水池上流端)に建設され、昭和30年12月から運転を始めました。発電の最大出力は21,800kWです。
- 発電所から約3km上流に設置された猿田ダムから、導水路トンネルを通して取水しています。
- 発電所は無人化されていて、新潟県村上市坂町にある新潟県発電管理センターから監視・制御しています。
三面川(三面ダム貯水池)から見た猿田発電所
主な施設
猿田ダム・猿田貯水池
猿田ダムは、発電専用のダムです。このダムから取水した水は、右岸の山中を導水され猿田発電所に導かれます。
猿田ダムと猿田調整池
猿田導水路・サージタンク・水圧鉄管
猿田ダムから導水された水は、山の中腹から水圧鉄管で発電所へ導かれます。サージタンクは導水路や鉄管にかかる急激な圧力の変化をにがすための大きな空洞(穴)です。
猿田発電所の水圧鉄管
屋外変電設備
猿田発電所と対岸の奥三面発電所で発電した1万ボルトの電気を6万ボルトにあげるための設備です。ここから東北電力(株)の送電線に送られています。
発電所のあゆみ
- 三面川上流で行われていた電源開発の二期工事として、三面ダムと三面発電所の建設に引き続き、発電専用の猿田ダムと猿田発電所の建設が行われ、昭和30年12月に完成し、運転を開始しました。
- 猿田発電所は、三面ダム・三面発電所のさらに上流にあるため、道路も十分整備されていない中、先に完成した三面ダム湖を使って船で物資輸送を行うなど大変な工事でした。
建設中の猿田発電所の放水路
主なデータ
発電所の場所 | 新潟県村上市岩崩 | |
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発電開始 | 昭和30年12月28日 | |
発電所の形式 | ダム水路式(落差を得る方法による分類)・調整池式(運用の方法による分類) | |
出力 | 最大出力 21,800kW | 常時出力 1,800kW |
使用水量 | 最大使用水量 34.0立法メートル/s | 常時使用水量 4.6立法メートル/s |
有効落差 | 77.09m | |
水系河川名 | 三面川水系猿田川 | |
管理・運転 | 新潟県発電管理センター(新潟県村上市坂町) |