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水資源に恵まれた新潟県【新潟県企業局】
水資源が豊富な自然環境は水力発電に適しています
新潟県の自然環境と水力発電
- 日本は、大部分が急峻な山々に覆われていること、四方を海に囲まれており、温暖湿潤気候に属していることなどから多量の降雨があり、たくさんの流れが急な川が発達しています。
- このように水資源が豊富な自然環境は水力発電に適しています。
- なかでも新潟県は水力発電に適した要素がさらにたくさんあります。新潟県の地形は、東側に朝日山地・飯豊山脈・越後山脈、西側には西頸城山地・白馬山地などがそびえています。これらの山々に源を発する多くの流れが急な川が日本海に注いでいて、冬期には雪が多いこともあり、たいへん水資源に恵まれた環境になっています。
全国第2位の包蔵水力をほこる信濃川水系にある刈谷田発電所
包蔵水力は全国第4位
水力発電エネルギーの大きさを比較するときに「包蔵水力(ほうぞうすいりょく)」ということばを使います。新潟県の包蔵水力は、全国で4番目となっています。水系別では、全国の川の中で信濃川が2番目、阿賀野川が3番目で、このことからも新潟県が全国的にみて水資源に恵まれていることがわかります。
都道府県別の包蔵水力(上位5県)
順位 | 都道府県名 | 包蔵水力 | 既開発 | 工事中 | 未開発 | |
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第1位 | 岐阜県 | 13,862GWh | 9,319GWh | 284GWh | 4,259GWh | |
第2位 | 富山県 | 13,064GWh | 10,644GWh | 15GWh | 2,405GWh | |
第3位 | 長野県 | 12,527GWh | 8,995GWh | 6GWh | 3,526GWh | |
第4位 | 新潟県 | 12,311GWh | 8,862GWh | 176GWh | 3,273GWh | |
第5位 | 北海道 | 9,946GWh | 5,797GWh | 8GWh | 4,139GWh |
(資源エネルギー庁「包蔵水力」平成29年3月31日現在より)
河川(水系)別包蔵水力(上位5水系)
順位 | 水系名 | 包蔵水力 | 既開発 | 工事中 | 未開発 | |
---|---|---|---|---|---|---|
第1位 | 木曽川 | 11,333GWh | 8,123GWh | 279GWh | 2,931GWh | |
第2位 | 信濃川 | 11,116GWh | 8,322GWh | 6GWh | 2,788GWh | |
第3位 | 阿賀野川 | 9,863GWh | 7,815GWh | 130GWh | 1,918GWh | |
第4位 | 天竜川 | 6,467GWh | 4,895GWh | 1GWh | 1,571GWh | |
第5位 | 利根川 | 6,385GWh | 4,946GWh | 51GWh | 1,388GWh |
(資源エネルギー庁「包蔵水力」平成29年3月31日現在より)
包蔵水力(ほうぞうすいりょく)とは
川が持っている水資源のうち、技術的・経済的に水力発電として利用可能なエネルギー量のことをいいます。包蔵水力は、次の3つに区分されます。
- 既開発:これまでに開発された水力エネルギー(今ある水力発電所)のことです
- 工事中:現在開発中(建設中)の水力エネルギーのことです
- 未開発:今後の開発が有望な水力エネルギーのことです
数字だけからみると、新潟県内の川の持っているエネルギーはまだ3割の未利用エネルギーが眠っている計算になります。