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糸魚川市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました
平成30年10月25日(木曜日)に花角知事就任後初めての「知事と一緒に車座トーク」を糸魚川市で開催しました。
「糸魚川市駅北大火からの復興とこれからの糸魚川の活性化」と題して、出席者7名と意見交換を行いました。
花角知事のあいさつ
開催にあたり知事は、
「今日お集まりの各分野で活躍されておられる皆様が、どんなことを日々感じておられるのか、どんなことに悩んでおられるのか、県にはどんなことを求めておられるのか、率直にお話を伺わせていただけたらと思っています。ぜひ気軽にストレートにお話を伺わせていただけたら、私も感じたことはストレートにお返しするようにいたします。皆様方との対話を重ねながら、元気な新潟県、あるいは暮らしやすい新潟県づくりに生かしていきたいと思っております。」
とあいさつしました。
車座トークの様子
テーマ:「糸魚川市駅北大火からの復興とこれからの糸魚川の活性化」
日時:平成30年10月25日(木曜日) 午後2時30分から4時まで
会場:糸魚川市文化会館 3階会議室(糸魚川市一の宮1-2-1)
出席者
- 小林 大祐 さん 【加賀の井酒造(株)取締役 第18代蔵元
糸魚川市駅北大火復興まちづくり市民会議委員】 - 磯貝 正子 さん 【個店の魅力アップ女性の会(通称:まちなか女子部)前会長】
- 猪又 直登 さん 【糸魚川市駅北復興まちづくり市民会議委員
(株)カネタ建設 代表取締役】 - 清水 靖博 さん 【(株)能生町観光物産センター 執行役員・本部長】
- 木島 一 さん 【(株)木島組 代表取締役】
- 石堂 美紀 さん 【(株)笠原建設建築部】
- 橋立 新一郎 さん 【農業(新潟県指導農業士)、(株)鉾・権現ジオの里 代表取締役】
座長
花角 英世【新潟県知事】
出席者の皆様からは、
- 糸魚川が他の地域と異なるのは、新しいまちづくりができる点。大変なことだが、逆に言えばチャンスでもある。
- 大火後、まちなかは人も減り、商売も厳しい状況になってきた。「体験型」の商店街をつくろうと取り組んでいる。
- まちなかに人が集う必然性をいかに作るかが大事だと思う。
- 大火が起きて、このまま衰退に向かってはいけないという気持ちに変わってきている。
- 以前と比べると耕地が半分くらいに減ってきている。人口が減ってきている中、整備されていない農地をいかにして守っていくかが課題になっている。
- 我々もいろいろやってきたが、これからの地域の皆さんには5年後、10年後を見据えて地域の活性化に取り組んでほしい。
- JR西日本や東日本が作る企画切符に糸魚川も含めてほしい。
- 新幹線を生かすことが鍵だと思う。手ぶらで糸魚川にきて釣りができるツアーがあればインパクトが出る。
- 道路・鉄道がつながっても糸魚川地域に魅力がないと目的地としてお客さんに来てもらえない。我々地元住民と糸魚川市で努力をしていかなければならない。
- 森林整備をしながら山の自然体験を増やすことで、山の保全にもなり、交流人口の拡大にもつながっていく。
- 糸魚川でしか味わえない海や山での体験をミックスさせることで、糸魚川地域に来てよかったと思ってもらえる。
- 自分が頑張っていい仕事を行うことで、地域の役に立てるのはやりがいを感じる。若い人に地元の会社で働くことを考えてほしい。
- 女性が結婚、出産したときに、元の職場に復帰できる地元企業は心強い。女性が活躍していくために考えてほしい。
などといった発言がありました。
座長の花角知事
座長を務めた花角知事からは、
- 体験という言葉が多く出た。まさに「体験」という言葉がキーワードで、人を引きつける大事な要素。
- いまや観光の目的は、物見遊山の時代ではなく、体験や交流や学習の時代。県の観光の仕事を進めていくうえでも「体験・交流・学習」を考えていきたい。
- もう一つ大事なことは、「連携」。一つの地域や一つの施設だけの魅力で人を引きつけるのはなかなか難しい。そこで、山の魅力と海の魅力など複数の魅力が連携できると良いと感じた。
- 連携の中で糸魚川単独ではなく、長野県や富山県が持っている魅力と一体となって情報発信ができればいいと感じている。
などと話しました。