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上越市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0397199 更新日:2021年5月25日更新

令和3年5月19日(水曜日)に今年度初となる「知事と一緒に車座トーク」を上越市で開催しました。
「「歴史あるまち」上越の活性化~ 歴史的資源をいかした交流と誘客の促進 ~」と題して、出席者5名
と意見交換を行いました。

車座トークの様子(全景)

開催にあたり知事は「今回で車座トークも10回目。上越高田は市民意識が高く市民活動が活発であると
感じている。今回出席される5名の皆さんが、歴史的なものやこれまで埋もれていた資源をどのように
掘り起こして、地域の元気につなげられているのかお話を伺わせていただき、一緒に上越の
元気づくりについて考えていきたい」と挨拶しました。

車座トークの概要

テーマ:「歴史あるまち」上越の活性化~ 歴史的資源をいかした交流と誘客の促進 ~
日 時:令和3年5月19日(水曜日) 午後3時30分から午後5時00分まで
会 場:高田城址公園オーレンプラザ(上越市本城町8番1号)
出席者
 北川 拓 さん(南本町三丁目景観づくりの会メンバー)
 原 理佐 さん(整体師、民泊「仲六 青苧(あおそ)のいえ」運営)
 上野 迪音 さん(高田世界館支配人)
 松川 菜々子 さん(NPOかみえちご山里ファン倶楽部事務局長)
 打田 亮介 さん(合同会社ニトデザイン&リビルド代表)

同席
 村山 秀幸 さん 【上越市長】

座長
 花角 英世 【新潟県知事】

主な発言

出席者の自己紹介、活動内容、上越・高田の魅力

 ・高校生と連携し、雁木通りへののれんや格子の製作・設置を行っている。
 ・雁木通りまつりの運営に携わり、地域の一員として楽しみながら地域活性化に取り組んでいる。
 ・統一感のある街並みになるよう、町内で景観ガイドラインを作成している。
 ・高田の町家で上越初の民泊「仲六 青苧(あおそ)のいえ」を運営している。
 ・上越と歴史的なつながりのある青苧を再興したいと思い、活動を行っている。
 ・日本最古級の映画館である「高田世界館」の運営を行っている。
 ・100年以上経っていた「高田世界館」を改修し、積極的に上映プログラムを組んだり、
  映画館前の広場を活用した地域イベントを企画し、少しずつお客さんや
  地域住民の方が足を運ぶようになってきた。
 ・NPOで体験イベントや古民家を改修したカフェ・宿泊施設を運営し、
  中山間地の昔ながらの生活や文化を残し、伝える活動を行っている。
 ・町家一棟をリノベーションして、コーヒースタンドやシェアオフィスが入っている複合施設
  「兎に角(とにかく)」をオープン、運営している。
 ・空き家を減らすため「キナイヤプロジェクト」を立ち上げ、空き家を使ったイベントや
  勉強会を行っている。
 ・空き町家を取得する活動をしている「雁木のまち再生」という団体に所属し、
  雁木の街並みを守る活動を行っている。
 

 ・高田の雁木通りの街並みに惹かれて移住した。総延長日本一と言われる雁木は他にはない街並み。
 ・外から来た方からは、雁木町家の変にいじっていない、飾り立てていない無添加感や、
  人と人との距離・関係性の近さがちょうどいいという話を聞く。
  みんなが寄り集まって向上していくまちになればいい。
 ・高田の雁木通りは整然としていなかったり、でこぼこが多かったり、
  誰にでも優しいまちではないかもしれないけど、その手を入れていない高田らしさが良い。
  もし困っている人がいたら自然に手をサッと差し伸べられるような地域になればいい。

北川拓さん 原 理佐さん 上野さん

今後の課題と将来に向けて取り組んでいきたいこと

 ・雁木の街並みは人々がコミュニケーションをとっていくことでしか維持できないもの。
  地域の共通認識が最近失われていることがさみしい。
  経済的な論理ばかりに任せてしまうと街並みを残していくのは難しいので、
  まちづくりの活動でコンセンサスをとっていかなければならない。
 ・まちづくりの活動は、いつも同じメンバーしか集まらず、なかなか新しい意見や
  アイデアが出てこない。多くの参加者、幅広い世代の方が集えるような
  継続したまちづくり活動をやっていきたい。
 ・町家の中には技術や知識を持ったおじいちゃんおばあちゃんがたくさんいる。
  そういったスペシャリストと連携して、雁木町家に住んでいる人たちや
  外から来る方たちが何か体験できる場を作りたい。
 ・雁木町家は高齢者が多く、空き家はどうしても増えていく。空き家を使ってお店を増やしたり、
  外から入ってくる人や中心市街地に戻ってくる人たちを受け入れる体制づくりが必要。
 ・町家は古くてボロいから壊すしかないと思う人も多いが、手を入れて再生すればまだまだ使っていける
  ということを知ってもらう活動をやっていきたい。
 ・リノベーションを通じて、低コストで起業したり移住したりできるような流れを
  作っていけたらいいと思う。
 ・空き家問題について、空き家になる前の予防制度みたいな仕組みができればいいと思う。
 ・子どもたちにUターン教育をやっている。都会にはいろいろなものがあるけれど、
  ここにも都会にないものがある、という話をすると身近なものがとても貴重であることや
  自分たちが受け継いでいかなければという意識を持ってくれる。
  地域のことをいろいろ伝えて、ここに育って良かったなと思ってもらえるような学習を続けていきたい。
 ・超高齢化の最先端にいるので、新たな前例を作って、外から戻ってくるときの受け皿になりたい。
 ・これまで地域でできていたことができなくなってくるが、ただ外の人たちに助けてもらうのではなく、
  お互いに学びあったり助け合ったりする関係性を作っていきたい。
 ・高田はまとまりがない、と言われることがあるが、お互いがお互いを意識できておらず、
  個別に動いてしまっている。観光資源が埋もれている中、何か一つコアとなるものを見つけられれば、
  そこを中心に人の動きや流れが生まれる。

  
 松川さん 打田さん


上越市 村山市長の発言 

 ・まちづくりは単なる景観づくりや文化の保存ではなく、子育てや雇用や公共交通など
  あらゆることを考えなければならない。
 ・高田の中心市街地も高齢化が進んでいるが、困っている高齢者がいれば、
  地域で支えていくしかないのではないかと思う。
 ・時代が変わってきている中で、市民一人ひとりに居場所や出番を提案し、
  みんなが市民活動のプレイヤーとして活躍し、まちの魅力を再認識しながら、
  活発な意見交換がされ、まちづくりがされていくことが大事だと思う。
 ・人と人、人と地域のつながりを意識することの大切さを市民の皆さんに
  再認識いただけるような施策をやっていきたい。

村山市長

知事の発言

 ・空き家問題は行政にとって悩ましい問題。今年1月の大雪対応や景観の維持など
  様々な問題をはらんでいる。例えばリノベーションなどで手を入れてやり、
  空き家を魅力あるものに作り替えるなど、住みたい人にうまくつなげていくことで、
  空き家を減らしていく仕組みが必要だと感じた。
 ・「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を掲げているが、「住んでよし」という部分には、
  自分が生まれ育った地域への愛着と、自慢したい・誇りに思う気持ちが大事だと思っている。
  県民がそう思えるようなまちや地域にしていきたい。
 ・上越にはやはりいいものがまだたくさん眠っていそうな気がした。それらを引き出して、
  つなげていくことができたらもっと地域の元気につながると感じた。
 ・県の仕事の中に皆さんの背中を押してあげられるようなものがないか考えていきたい。

花角知事


(参考)展示品紹介

当日、出席者の皆様から、活動内容に関わる展示品を紹介していただきました。

展示品① 展示品② 展示品③ 展示品④ 展示品⑤ 

 

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