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胎内市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0515090 更新日:2022年8月19日更新

令和4年8月10日(水曜日)に今年度3回目となる「知事と一緒に車座トーク」を胎内市で開催しました。
「自然が活きる、人が輝く、交流のまちづくりに向けて ~ 交流人口の拡大に向けた胎内市の地域づくり ~」と題して、出席者5名と意見交換を行いました。

車座トークの様子

開催にあたり知事は「胎内市と言えば、まずはチューリップをイメージするが、海から山の方まで、実に多様な顔を持った地域だと思っている。それぞれの場所で、皆さんがどんな活動をして、どんな課題を抱えているのかお聞かせいただき、一緒に頭をひねって、皆さんの活動がさらに展開できるよう応援したい。」と挨拶しました。

車座トークの概要

テーマ:自然が活きる、人が輝く、交流のまちづくりに向けて ~ 交流人口の拡大に向けた胎内市の地域づくり ~
日 時:令和4年8月10日(水曜日) 午後3時30分から午後5時00分まで
会 場:新潟県少年自然の家 大研修室(胎内市乙1503番地166)
出席者
 久世 俊介 さん (有限会社乙まんじゅうや取締役、きのと山桜復活の会代表)
 比企 美穂 さん (花農家(URA mizusawa flower farm))
 森 麻衣子 さん (地域おこし協力隊)
 平野 伸哉 さん (BASE CRAFTER、フォトグラファー)
 神田 圭奈 さん (特定非営利活動法人ヨリシロ共同代表理事、胎内市観光振興推進サポーター)

同席
 高橋 晃 さん 【胎内市副市長】

座長
 花角 英世 【新潟県知事】

主な発言

出席者の自己紹介・活動内容

○自己紹介・活動内容

 ・本業の他に自社内で、観光ツアーで使えるようなコンテンツやプログラムを開発する「KINOTO-LABEL(キノトラベル)」という事業を立ち上げ、お弁当の考案やツアー客の受け入れを行っている。
 ・地域の方と一緒に「きのと山桜復活の会」を立ち上げ、乙宝寺の土地を借りて、1000本桜プロジェクトという桜の木を植樹する取組を行っている。地域の方だけでなく、県内外からオーナーを募り、関わってくれる人を増やそうと取り組んでいる。
 ・実家が花農家をやっており、姉と妹と自分の3姉妹で「URA (ウラ)mizusawa flower farm」を立ち上げ、球根を作るために切って土に還るだけのチューリップの花を使ってドライフラワーづくりを始めた。作ったドライフラワーを販売したり、ワークショップを開催したりしている。また、土に還るだけのものを活用する「アップサイクル」の取組について教育現場で講演もしている。
 ・神奈川県に住んでいたが、心機一転したいと思い、地域おこし協力隊の募集サイトを見ていたところ、協力隊の人と地域のおばあちゃんたちが楽しそうに笑っている写真に心惹かれ、このようなところで生活してみたいと思い、胎内市の地域おこし協力隊に応募した。大長谷集落を担当しており、地域の集い場(サロン)の企画、耕作放棄地を活用した大長谷ハーブ園でのハーブ栽培や観光わらび園の運営のお手伝いなどをしている。また、地域外の活動として、胎内市の食材を使ったパン作りのサークルや胎内市の花や野菜を使った胎内花活クラブという活動もやっている。
 ・同級生4人で「BASE CRAFTER(ベースクラフター)」というチームを組んで、養老牧場の一角を借りてキャンプ場の運営、大長谷地区のハーブを使ったハーブシロップの製品化、アメフトチームの胎内DEERS(ディアーズ)と連携した地域活性化の活動を行っている。
 ・東京で働いていたが、生活にゆとりのある暮らし方がしたいと思い、胎内市の地域おこし協力隊になった。3年の任期を終え、今はNPOヨリシロで地域おこし協力隊の活動の支援、農村体験ができるような地域体験プログラムの販売や地域でチャレンジする人のPRなどの支援を行っている。また、地域でチャレンジしたい人、誰かのチャレンジを応援したい人、地方での暮らしを前向きに楽しみたい人のつながりを作る「TAKIBIプロジェクト」を行っている。
 

久世俊介さん 比企美穂さん
森麻衣子さん

今後の課題と将来に向けて取り組んでいきたいこと

 ・乙エリアは観光の目的地になる場所ではないが、他エリアに行く前後の時間調整に使ってもらえるようなツアーとしてのニーズはある。村上市、新発田市、関川村などの県内近隣や山形県、宮城県など県外とも連携して、エリア全体の潜在顧客層を広げていく取組をしていきたい。
 ・ツアー客を受け入れるための体制づくりには悩んでいる。今は、気合で色々なリクエストにも応えていて、危うい状態であることは認識しているが、常時雇用の状態でガイドを提供することも難しいと思っている。
 ・1000本桜プロジェクトについて、人員も資金も限られているので、将来的にマネタイズできるような仕組みにしていかなければならないと思っている。関わってくれるオーナーの皆さんも増えてきているが、今はボランティアで成り立っている状態。マネタイズする仕組みができ、お金が発生するようになれば、そのお金で作業をお願いする雇用も生まれ、地域が回るようになると思う。
 ・胎内市の花農家には、もっとチューリップをアピールしたいと思っている生産者もいる。胎内市、新潟県のチューリップは全国的にも量、質ともトップクラス。ドライフラワーだけでなく、花絵やチューリップ染めなども活用して、もっと全国に知ってもらいたいし、発信も続けていきたい。
 ・ドライフラワーづくりは花びらを1枚ずつはがす作業に時間がかかり大変。今年は農福連携で、近くの作業所に作業を依頼した。もっと販売する量が増えて、入ってくるお金も増えれば、作業所に支払うお金も増やすことができ、地域の仕事につながっていくと思う。ただ、除湿する場所の確保という課題がある。
 ・地域おこし協力隊の任期最後の年なので、自分の任期終了後、集落のサロン、観光わらび園のPR、大長谷ハーブ園の草取りなどの管理のお手伝いをどのように継続していくかが課題。何とか持続していきたいとは思っている。
 ・国道290号沿線の集落で連携して、マコモダケ、コケや大長谷のハーブなどの特産品をPRするイベントを開催したり、インスタグラムを使って田舎暮らしの楽しさを引き続き発信していきたい。
 ・胎内市は魅力をうまく発信できていないと感じる。商店街のお店など魅力的な場所はあるので、胎内市の魅力をSNSなど新しい切り口で発信していくことがすごく大事だと思う。また、今はモノを売るより、ストーリーやコトを売るのが大事だと思うので、いろんな方やお店を取材して、ウェブマガジンなどで発信していきたい。
 ・BASE CRAFTERの活動もいずれは組織化しようと考えている。奉仕活動ではなく、しっかり収入を得て、その収入が投資に回り、地域がより良くなっていく仕組みを作りたい。そういった活動が、田舎暮らしのロールモデルになって、地域の若い世代や移住者に伝わってほしい。
 ・胎内市で頑張りたいという人たちが増えてきたので、頑張っている人たちを「TAKIBIプロジェクト」などでつなげていく必要があると思っている。将来の夢としては、「TAKIBIプロジェクト」でできたコミュニティを活かして、また、行政とも連携して、住まいの情報と仕事の情報を集約した移住ポータルサイトを立ち上げ、移住を検討する人たちに使ってもらいたい。

  
平野伸哉さん 神田圭奈さん


胎内市 高橋副市長の発言 

 20代、30代の皆さんが、真剣に、素晴らしい行動力を持って活動し、関係人口・交流人口を増やすためにインスタグラムなどで積極的に発信をしていただいており、若い人たちの力を改めて知ることができた。また、その活動の源となるエネルギーは、皆さんが胎内市を愛してくれていることだと感じた。これからもお話をしながら、市として皆さんを応援できることをやっていきたい。

高橋副市長

知事の発言

 胎内市には、様々な切り口で交流人口拡大に向けて取り組んでいる人がいて、また、活動をしている人同士のつながりがあり、すでにそのつながりが事業を生んでいるなど、すごく進んでいる地域だと感じた。活動を継続するには、組織化して、お金が回る仕組みにすると良いと思う。その際は、地元の地域振興局に相談していただければ、何か知恵を出せることもあると思うし、いろいろな起業・創業支援のメニューも用意をしているので、ぜひ活用してほしい。

知事の写真


(参考)展示品紹介

当日、出席者の皆様から、活動内容に関わる展示品を紹介していただきました。

展示品紹介の様子1 展示品紹介の様子2 
展示品紹介の様子3 展示品紹介の様子4
展示品紹介の様子5 

 

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