ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 県の広報・広聴・県報 > 燕市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました

本文

燕市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0504950 更新日:2022年7月12日更新

令和4年6月28日(火曜日)に今年度2回目となる「知事と一緒に車座トーク」を燕市で開催しました。
「つなげて磨く、若者がつくる輝く燕市 ~民間・若者が主体となった地域活性化の取組~」と題して、出席者5名と意見交換を行いました。

車座トークの様子

開催にあたり知事は「燕市と言えば、ものづくり、金属加工のまちということで全国でも有名なまち。また、大河津分水通水100周年の節目の年にこうして顔を合わせることができ、大変うれしく思っている。今日は、特に若い世代でいろいろなことに取り組まれている皆さんから、取組状況や思いをお聞きし、燕市、あるいは新潟県の将来の元気や成長を一緒に考えさせていただきたい。」と挨拶しました。

車座トークの概要

テーマ:つなげて磨く、若者がつくる輝く燕市 ~ 民間・若者が主体となった地域活性化の取組 ~
日 時:令和4年6月28日(火曜日) 午後3時00分から午後4時30分まで
会 場:燕市分水公民館 大ホール(燕市分水新町2丁目5-1)
出席者
 岩浪  陸 さん (キセル作り職人)
 白鳥みのり さん (民営図書館「みんなの図書館ぶくぶく」館長、玉川堂営業)
 村松 祐希 さん (「つばめ若者会議 燕ジョイ活動部」メンバー)
 内山 芳文 さん (「SIIKS」代表)
 髙畑 篤志 さん (高畑株式会社(タカバタケCHAYA)店長)

同席
 鈴木 力 さん 【燕市長】

座長
 花角 英世 【新潟県知事】

主な発言

出席者の自己紹介・活動内容

○自己紹介・活動内容

 ・燕市で、借りた古民家を自宅兼工場としてキセルを作っている。新潟県には縁もゆかりもなかったが、燕市産業史料館で見た古いキセルに感動したことがきっかけで、キセルづくりを始め、燕市の会社の方に声をかけていただき移住してきた。ただ作るだけでなく、工場見学やキセルの使い方を説明することにも少しずつ取り組んでいる。
 ・会社勤めの傍ら「みんなの図書館ぶくぶく」という民営の図書館を運営している。「みんなの図書館ぶくぶく」は「一箱本棚オーナー制度」の図書館で、区画を月額で地域の人に貸し出し、地域の人が自分の好きな本を置き、図書館の利用者はそこから本を借りる仕組みで、全国的にも取組が広がっている。他県を視察し、地域の人の顔が見えたり、交流が生まれたり、本棚を持つことで主体的に関われる図書館がまちの中にあるといいな、と思って燕市で始めた。実際に地域の人同士のつながりも生まれている。
 ・「つばめ若者会議」の「燕ジョイ活動部」に所属している。成人式で活動を知り、これまで、まちなかバーベキューや燕市役所を使った鬼ごっこ、学生と歩くまち歩き企画など「まちあそび」や「まちコラボ」をテーマに活動してきた。現在は、大河津分水通水100周年記念の「ショップバッグ作成プロジェクト」の活動をしている。
 ・宮町商店街で、「写真と珈琲 SIIKS」を経営している。何かの記念日だけでなく、もっと気軽に写真を撮ってもらえるように、という思いからカフェを併設した撮影スタジオにした。少しずつ気軽に使ってくれる人も増えてきている。本業の他に燕市の「クロスロード宮町」という中心市街地再生事業に関わっている。空き地や空き店舗を利用したイベントの企画やベンチの改修などに商店街の人と一緒に取り組んでいる。
 ・燕市で100年以上続く高畑chayaという酒屋の5代目。本業の他に「ツバメクロスアクションズ」という団体で地域の食を盛り上げるような活動も行っている。燕を盛り上げる方たちと一緒に恩返しの意味も込めて活動していきたいと思っている。
 

岩浪 陸さん 白鳥 みのりさん 村松 祐希さん

今後の課題と将来に向けて取り組んでいきたいこと

 ・宮町の中心市街地に新しい建物が建ったりしても、そこで活躍する人が来ないと意味がない。外の人にいかに魅力を感じてもらい、新しく燕の住人になって活躍してもらえるか考えてサポートしていきたい。
 ・燕市「まちあそび部」では、高校生がまちの中で遊びながら地域の魅力を発見していく活動をやっている。その報告会である「まちあそび学会」が開催される予定。これまでは市内の高校を中心にやってきていたが、ぜひ県内の他地域の高校生にも呼び掛けて、活動の輪を広げたい。
 ・キセルづくりを続けていくことで、私のようにキセルに惹かれて、新潟に来るきっかけになればいいなと思っている。キセルもただ作っているだけでは文化として衰退してしまうので、イベントに参加したり、工場見学をもっと広めたりして、キセルの魅力を周知する活動もしていかなければいけないと思っている。
 ・これからも燕のまちに住む人たちがいろいろなつながりを持てる場所として「みんなの図書館ぶくぶく」を運営していきたい。悩んでいる方の拠り所になったり、思春期の中学生、高校生が親や先生以外の大人などと関わりを持てるような場所として開いていきたい。
 ・工場見学は産地のイメージ向上につながったり、地域の子どもたちが自分の地域のことを知り、地域に対して誇りを持ってもらうことにつながるものだと思っている。また、見せる側にとってもいつもと違う頭が働き、改めて普段やっている作業を見直すきっかけになったり、何気なくやっている作業が一般の人にとっては面白いと感じたり、相互にとって良いものであると思う。工場の交通の便の悪さなどの課題が解決していくと、もっと工場見学が広がっていったり、工場同士の連携が強くなっていくと思う。
 ・「燕ジョイ活動部」の活動を、現在の事務局主導の形ではなく、もっとメンバー主体で進むようになればいいと思っている。もっとメンバーが積極的に企画を出したり発言をしたりして、「燕ジョイ活動部」を卒業した後も地元のために活動できる人材となっているための経験値を付けていけたらいいなと思う。
 ・地元で活動している人たち同士のコミュニティができたら良い。そういった人たちとのつながりを構築して、地域のためのイベントなどで一緒に活動できたらすごく良いまちになると思う。
 ・商店街がどう変わっていくのか、ということを情報発信することが大切だと考えているが、ただ単に事実を発信するだけでなく、そこに込められた思いやどんな人がいるのか、というような周りの人にずっと応援してもらえるような情報発信の仕方が必要だと思う。また、外向けだけではなく、地域の中にいる人にもしっかりと情報が伝わるように、情報発信のツールを増やして、届けたい人に届けられる方法を考えて情報の発信をしていかなければいけないと思っている。
 ・官民一緒になってまちづくりの取組をやっていると、どうしても熱量が違うな、と感じてしまうときがある。簡単ではないことはわかるが、市の職員の人たちと熱量を共有できる仕組みができて、地域の元気を一緒になって考えられる地域になると一層良くなると思う。
 ・地域との関係人口を増やすための1つとして、ボランティアやワークショップなど地域でやっていることを発信するプラットフォームが市としてあるとありがたい。地域の人間だけでは人手が足りないので、いろんな人に知って、関わってもらえる仕組みができたら良いなと思っている。

  
内山 芳文さん 髙畑 篤志さん


燕市 鈴木市長の発言 

 地域の活動に対して一生懸命取り組んでいる皆さんだからこその悩みを聞かせていただいた。若者会議を立ち上げたのは、若い人たちの声が聞こえず、どんな活動をしているのかわからなかったため、若い人たちに集まってもらい、市への提案ややりたいことを考えてもらって実際に行動してもらいたい、と思ったから。実際に若者会議を卒業してからも地域のために主体的に活動している人も増えている。
 今回、行政との関係性という話もあったが、民間や地域の若者たちが主体的に活動することは尊重しつつ、いかに行政として一緒に取り組んでいくか、サポートしていくかが大事。課題を一緒になって考える良い関係を築き上げて、燕市を輝くまちにしていきたい。
  

鈴木市長

知事の発言

 官民それぞれの立場の中で地域を元気にしたい、という思いでやっていると思うので、仲間を、関係人口を少しずつ増やしながら活動していってもらいたい。自身の生活を安定させるための本業をやりながら社会の活力につながるような活動をどう続けていくか、ということはどこの地域でも起きる課題で、行政としてどのような支援の形が良いのか、難しいテーマだなと思った。
 今回、ものづくりの工場見学の話があったが、私も本当に良い取組であると思うし、燕でもずいぶん増えていると聞いている。例えば、受け入れ窓口を組織化して、いつ、どこで、どんな工場が見られるという情報を提供できるようにするともっと良いと思う。

花角知事


(参考)展示品紹介

当日、出席者の皆様から、活動内容に関わる展示品を紹介していただきました。

展示品紹介の様子1 展示品紹介の様子2 
展示品紹介の様子3 展示品紹介の様子4
展示品紹介の様子5 

 

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ