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南魚沼市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました
令和5年9月21日(木曜日)に、今年度3回目となる「知事と一緒に車座トーク」を南魚沼市で開催しました。
「南魚沼の自転車を活用したまちづくり~自転車による地域ブランドの確立に向けて~」と題して、出席者5名と意見交換を行いました。
開催にあたり、知事は「地域でいろんな課題に取り組んでいる方が、どんな思いで取組を進めているのか、どんな悩みを抱えているのか、そうしたことを率直にお伺いし、地域の元気、新潟県の元気づくりにつながるよう一緒に考えていきたい。」と挨拶しました。
車座トークの概要
テーマ
南魚沼の自転車を活用したまちづくり ~自転車による地域ブランドの確立に向けて~
日 時
令和5年9月21日(木曜日) 午後3時30分から午後5時まで
会 場
南魚沼市ふれ愛支援センター 研修室(南魚沼市坂戸399-1)
出席者
小野塚 武 さん(RIDE ON 南魚沼プロジェクト実行委員会委員長)
佐藤 一彰 さん(サイクルショップさとう代表)
遠藤 真由美 さん(南魚沼市サイクリング協会所属)
関 聡 さん(南魚沼サイクルフェスタ副実行委員長、株式会社ローテック代表取締役、一般社団法人南魚沼まちづくり推進機構理事)
菊池 伸之 さん(一般社団法人南魚沼市観光協会事務局長)
同 席
林 茂男 さん【南魚沼市長】
座 長
花角 英世【新潟県知事】
主な発言
出席者の自己紹介・活動内容
・ 冬はスキー、春から秋はロードバイクで走っている。自転車は、年をとってもそれなりに楽しめるいいスポーツだと思っている。
・ Eバイクツアーのガイドや、サイクルステーションの設置・撤去のお手伝い、JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)の自転車レースなどのお手伝いをしている。
・ 高校卒業後、関東のスポーツ自転車店に勤務。その後、地元に戻り、祖父が始めた自転車店を継ぐ。
・ 地元に戻ったときに、都会と違い、自然に囲まれ、走る場所も多かったので、スポーツ自転車を広めていきたいと思い、今、自転車店をやっている。
・ JBCFのロードレースやグルメライドに実行委員会として携わっているほか、他の市町村の自転車イベントにメカニックや競技審判として関わっている。
・ 東京でトリマーをした後、小千谷市にUターン。結婚出産を機に南魚沼市に引っ越してきた。
・ 南魚沼で暮らすようになってから、ロードバイクにはまり、レースやイベントのボランティアに参加するうちに審判員の仕事に興味が出てきて、審判員資格を取得。
・ 趣味と育児と家事を両立させながら、フルタイムで働いている。
・ ロードバイクを始めたのは、子育てをしながら何かを始めようと思ったときに、どうしても子供の体調や機嫌に左右されてしまう中、1人でもできて時間の制約のない自転車がマッチしたから。
・ 東京都出身で、祖父の会社を継ぐために、南魚沼にやってきた。
・ 南魚沼まちづくり推進機構の理事として、この地域での暮らしの魅力を若者に発信する取組を強めていきたいと思っている。
・ サイクルフェスタには、立ち上げから関わっており、現在の交流人口2000人から2500人を1万人規模のイベントに発展させていきたい。
・ 会社は、中堅企業化を目指し、生産性を上げ、優秀な人が集まるような会社を作って次世代に渡したいと思っている。
・ 東京都出身。テレビ局でスポーツ畑の番組に携わった後、昨年7月に南魚沼に縁があってやってきた。
・ 道の駅にキッズバギーを導入したり、水場を整備し直してサザンビーチと名付け、水中ブランコを置いたりして、地元の方にも喜ばれる空間づくりを行っている。
小野塚 武さん 佐藤 一彰さん
遠藤 真由美さん
今後の課題と将来に向けて取り組んでいきたいこと
・ RIDE ON 南魚沼プロジェクトは、住民の健康増進、環境への負担軽減、交通問題の緩和ということで始めたが、インバウンドを含めて、県外、市外からたくさんのサイクリストが南魚沼に来てほしい。
・ ゴールデンサイクルルートのナショナルサイクルルート指定を目指しているが、交通案内標識やブルーラインなどハード面が追いついていないので、市だけでなく県からも応援してほしい。
・ 戻ってきたときに、自転車の仲間を作りたいと思っていた。今、いい仲間ができ、自転車でまちを活性化しようと盛り上がってきているので、そのお手伝いをしていきたい。
・ 知らない場所での自転車トラブルを心配する人もいる。サイクリストから安心して訪れてもらうために、自転車トラブルにもきちんと対応できるということをアピールしていきたい。
・ 自転車ヘルメットの着用率が全国最下位という報道があった。子供の頃から着用することが大事だと思うが、ヘルメットは高くて親の負担も大きいので、補助金などの助成があるといいのではないか。
・ サイクリスト限定ではなく、広く一般の方が自転車に乗りやすいような環境だったり、乗ってみたいと思うツアーやイベントを広げていきたい。
・ ヘルメットの着用率を上げるためには、子供の頃からの習慣づけに加えて、プロのレーシングチームの選手を呼んで自転車安全教室を開催したりするといいのではないか。
・ 将来地元に戻ってきてもらうために、南魚沼での暮らし方、働き方を高校生にPRしていきたい。
・ 先般、原付であるが、手軽に乗れて自転車にもなる面白いもの(※)を購入し、道の駅で実証中。外国人はこういうものに乗りたがると思うので、インバウンド対策としても有効ではないかと思う。また、インバウンドは足がないのが一番の問題。その一つにこういうものがあると面白いのではないか。
(※ 電動バイクCOSWHEEL MIRAI)
関 聡さん 菊池 伸之さん
南魚沼市 林市長の発言
高校の頃に国際交流で訪れた姉妹都市のオーストリアのセルデン町は、夏場はオートバイが盛んだったが、市長になってから行ったときには、オートバイが全部自転車に置き換わっていた。そのショックから、自転車の活用に取り組み始めた。ゴールデンサイクルルートの設定や、ナショナルサイクルルートの指定を目指す中で、理想の姿を思い描きながら取組を進めている。
知事の発言
自転車の利用者を増やしたり、楽しみ方を広めていきたい、自転車をフックに人を呼び込んで地域を活性化させていきたいという皆さんの思いや、U・Iターンを促進するためのアイデアなどをお伺いすることができた。そのための環境整備など、県として応援できるものがあれば、応援していきたい。
(参考)展示品紹介
当日、出席者の皆様から、活動内容に関わる展示品を紹介していただきました。