本文
五泉市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました
令和6年7月4日(木曜日)に今年度2回目となる「知事と一緒に車座トーク」を五泉市で開催しました。
「市民協働による五泉ブランド創出で、交流人口を拡大」と題して、五泉市の各分野で活動をしている5名の市民の皆さんと意見交換を行いました。
車座トークの概要
テーマ:市民協働による五泉ブランド創出で、交流人口を拡大
日 時:令和6年7月4日(木曜日) 午後3時半から午後5時まで
会 場:ラポルテ五泉 多目的ホール(五泉市赤海863番地)
出席者:
- 長谷川 祐哉(はせがわ ゆうや)さん(五泉阿賀青年会議所理事長、長谷川農園代表、株式会社こころばかり代表取締役社長)
- 岡崎 昭彦(おかざき あきひこ)さん(咲花温泉旅館協同組合理事、咲花温泉一水荘専務取締役)
- 齋藤 三千代(さいとう みちよ)さん(五泉ゲストハウス五ろり経営)
- 斉藤 佳奈子(さいとう かなこ)さん(有限会社サイフク ブランドマネージャー)
- 亀山 拓永(かめやま たくなが)さん(亀山時計店・新潟華眼鏡店長)
同席 田邊 正幸さん 【五泉市長】
座長 花角 英世 【新潟県知事】
主な発言
開催にあたり花角知事は「五泉市は花のまちであり、水も豊かで様々な食品産業もあり、農産物も大変おいしい。今日はみんな五泉が好きな方、愛着がある方なので、皆さんの取組状況をお聞かせいただき、一緒に課題を考える中で、新潟県全体の元気へつなげていきたい。」と挨拶しました。
出席者の自己紹介・活動内容
長谷川祐哉さん 五泉阿賀青年会議所理事長、長谷川農園代表、株式会社こころばかり代表取締役社長
五泉市出身。県外の大学で福祉心理を学び、企業に就職するが、24才で会社を辞め家業を継ぎ、長谷川農園代表となる。
稲作のほか里芋、アスパラガスなどの多様な園芸作物を生産。農産物加工品の製造販売も手掛ける。青年農業士として認定されており、市内若手農業者の中心的人物。
福祉会社も経営し、高齢者向けのお弁当提供を行っている。
2024 一般社団法人 五泉阿賀青年会議所 - 一般社団法人 五泉阿賀青年会議所 (gosenjc.com)<外部リンク>
岡崎昭彦さん 咲花温泉旅館協同組合理事、咲花温泉一水荘専務取締役
五泉市出身。一度地元を離れるが、五泉市へUターン。咲花温泉の活性化に尽力している。
直近では、同温泉の宿泊客を対象とした道の駅阿賀の里からの渡し船 乗船体験や、美肌の湯デジタルスタンプラリーを行うなど、積極的に活動している。
新潟県 咲花温泉 一水荘 公式ホームページ (issuisou.com)<外部リンク>
齋藤三千代さん 「五泉ゲストハウス五ろり」経営
三条市出身。結婚を機に五泉市へ移住。築70年の古民家を利用した「五泉ゲストハウス五ろり」の経営者と結婚。
夫婦でゲストハウスを経営し、冬は囲炉裏と薪ストーブで暖をとるなど、昔の素朴な生活体験を提供している。
「早出川で獲れた鮭を食べる会」など、地域の風習を取り入れた催しも開催している。
田舎暮らしを体験できる五泉のゲストハウス「五ろり」。 | Things(シングス)|新潟のローカルなWebマガジン (things-niigata.jp)<外部リンク>
斉藤佳奈子さん 有限会社サイフク ブランドマネージャー
五泉市出身。大学卒業後、家業のニットメーカー「サイフク」に入社。大手アパレルのOEM担当の営業職に就く。
自社ブランド「mino(みの)」や「226(つつむ)」を立ち上げ、独自性のある製品を開発している。
隔月やニットフェスで工場見学を行うなど、五泉市からニットの魅力を発信する活動を積極的に展開している。
【サイフク】ニットの街・五泉市で見つけた心地いいニットアイテム | にいがた・あいづ ごっつぉLIFE (gozzo-line.com)<外部リンク>
サイフク公式オンラインショップ|mino(みの)226(つつむ) (saifuku-knit.jp)<外部リンク>
亀山拓永さん 亀山時計店・新潟華眼鏡店長
五泉市(旧村松町)出身。眼鏡の修行のため、東京、鹿児島、札幌と転々とするが、実家を継ぐために五泉市へUターン。
村松AKINAIプロジェクト(村松地区商店街の活性化を目的とした合同プロジェクトチーム)メンバーとして活動し、村松地区商店街に小学生が制作した灯篭を展示する「村松雪あかりフェスタ」の開催にも携わる。
また、ロードバイク乗り「名無しのロディー」としても五泉市の魅力を発信している。
名無しのロディー(ななしのろでぃ) - YouTube<外部リンク>
五泉ブランドについて
- 自分が作ったお米を自分の会社に売って、しっかりとこだわって炊飯をしてお客様に提供し、お客様の喜ぶ顔が見えるのが農業の本質と自分は考える。また、6次産業化を図り、他業種の方とコラボしてまちづくりを含めて行うことで魅力ある五泉になっていくのかなと思う。(長谷川さん)
- ブランドとは、売れ続けることを求められるので、売れ続ける仕組みのことをいうのではないか。安定感というのがとても大事で、同じ地元だからこそ品質が安定しないというのは許さない、というような厳しさも大切。(岡崎さん)
- 今治とか鯖江みたいな知名度を得るために、もっとできることがないかなと考えている。五泉の中のものをどんどんニットで包み、メディアに取り上げてもらうようなことがしたい。(斉藤佳奈子さん)
- ロードバイクの自転車イベントに関わりながら眼鏡屋をやることで、特色のあるお店になる。商店街に特徴的なお店があることで、県外からの来客も増え、波及効果や相乗効果が生まれる。(亀山さん)
仲間づくりについて
- 仲間づくり、異業種の方々との知り合うため、青年会議所に入会した。今は6年目となり、会長を務めるが、活気のある地域は青年団体が非常に元気。メンバー教育と会員拡大に力を入れている。(長谷川さん)
- 仲間でなければ、この品質じゃダメだと言えないということがある。そういう意味で、仲間づくりは大切で、今日みたいなきっかけで仲良くなって、たまにはご飯食べながら話してということも必要だと思う。(岡崎さん)
- 別所虚空蔵尊で縁日を始めて、地元に根差した歴史を大切にしたいという思いがあるが、仲間を拡大していくのにその思いを共有できるかが課題。ルール作りなどが必要となってきており、慎重になる部分もある。(齋藤三千代さん)
- ニットメーカー同士の仲間づくりは、元々ライバルでもあるし、各社自分の考えを持っているので、同じ方向を向くことは難しいと感じている。(斉藤佳奈子さん)
- オンラインショップの運営では弊社が先行しているので、ニット組合の施設「Loop&Loop」のオンライン販売に必要な撮影等をレクチャーしている。(斉藤佳奈子さん)
- 商店街のお店の仲間が高齢になってくると、ホームページでの情報発信等はなかなか難しい。無理のない範囲で教えさせていただき、仲間づくりを行っている。(亀山さん)
- 自転車の大会運営も異業種の方々で構成されているが、自転車乗り同士では全然知らない人でも仲間として挨拶を行う文化があり、みなさん協力的。(亀山さん)
五泉市 田辺市長の発言
私はトップセールスマンなので、マーケティングを駆使するマーケッターとしてぜひ使っていただきたい。
やはり情熱、熱い思いがないと、なかなかやり遂げることができない。人を巻き込みながら共感者を得ることをぜひ取り組んでいただきたい。
五泉は「ひゃんでいいまち」ですから、皆さん一緒に取り組んでいきましょう。
知事の発言
本当に面白かった。いい言葉をたくさんいただいた。
ブランド化していくということは、ビジネスの世界では、安定的な品質のものを提供し続けることができるのかという厳しさがある、というのはその通りだなと思う。
ブランドの創出という観点で、他業種とコラボしていくことは面白い。それが五泉全体のブランドに、しかも複合的な魅力になって、五泉ブランドになっていくことを期待したい。
【全体集合写真】
(参考)展示品紹介
当日、出席者の皆様から、活動内容に関わる展示を紹介していただきました。