本文
加茂市で「知事と一緒に車座トーク」を開催しました
令和6年8月29日(木曜日)に今年度3回目となる「知事と一緒に車座トーク」を加茂市で開催しました。
「笑顔あふれるまち加茂」の実現に向けて ~官民連携で結ぶ縁、重なる想い、織り成す未来のまちづくり~ と題して、加茂市の各分野で活動をしている5名の市民の皆さんと意見交換を行いました。
車座トークの概要
テーマ:「笑顔あふれるまち加茂」の実現に向けて ~官民連携で結ぶ縁、重なる想い、織り成す未来のまちづくり~
日 時:令和6年8月29日(木曜日) 午後3時15分から午後5時まで
会 場:加茂文化会館 小ホール(加茂市幸町2丁目3−5)
出席者:
- 永山 光夫(ながやま みつお)さん((株)K-walk代表、加茂川に鯉のぼりを泳がせる会代表)
- 海津 恵美(かいづ えみ)さん(七谷(ななたに)さとやまふぁーむ代表、七谷マルシェ実行委員会共同代表)
- 鶴巻 由加里(つるまき ゆかり)さん(加茂市臨時職員(加茂紙漉場(かもがみすきば)で和紙制作に従事)、集落支援員)
- 佐藤 晃一(さとう こういち)さん(株式会社鴨川代表取締役)
- 阿部 駿 (あべ はやお)さん(加茂市地域おこし協力隊、加茂市観光協会事務局長)
同席 藤田 明美さん 【加茂市長】
座長 花角 英世 【新潟県知事】
主な発言
開催にあたり花角知事は「地域で活動されている皆さんの、地域を元気にしたい、明るくしたいという気持ちは私も同じ。その活動が結果としてその地域の活性化や笑顔溢れる加茂というものに繋がり、更に新潟県全体の活性化と活力に繋げていきたい。」と挨拶しました。
出席者の自己紹介・活動内容
永山光夫さん
(株)K-walk代表、加茂川に鯉のぼりを泳がせる会代表
静岡県藤枝市出身。
アプリの開発やWEBサイトを制作する会社の代表。日本初のオフライン生成AIシステム「Chimaki」をサービス化。市役所で試験導入中。
地域活性化にも取り組んでおり、「加茂川鯉のぼり」を応援する土産物屋「Koite(こいて)」や幅広い世代の憩いの場所として加茂市所有の加茂駅前メリア3階を「KAMO MACHINAKA BASE」として運営。加茂の魅力を発信している。
加茂市の友好姉妹都市の中国淄博(ツーポー)市に加茂市国際交流協会の代表として訪問。中国を含めたアジア圏でのビジネス交流の基盤を構築中。
K-walk - テクノロジーの進化を楽しもう<外部リンク>
海津恵美さん
七谷(ななたに)さとやまふぁーむ代表、七谷マルシェ実行委員会共同代表
加茂市出身。年々荒れていく地元の風景がもったいなく思いUターン。
中山間の七谷地区で、自然環境を生かした昔ながらの農業に取り組む。
地産地消の観点から、まちなかの商店での委託販売やイベント出店、市内の飲食店への農産品提供など積極的に取り組んでいる。また、マルシェを共同開催するなど、地域の新たな魅力や賑わいを創出する活動も実施している。
市の社会教育委員、文化会館審議委員、都市計画マスタープランの策定委員、公共交通活性化委員など、まちづくりの活動にも参加している。
自然を生かした昔ながらの農業を続ける「七谷さとやまふぁーむ」。 | Things(シングス)|新潟のローカルなWebマガジン (things-niigata.jp)<外部リンク>
鶴巻由加里さん
加茂市会計年度職員(加茂紙漉場で和紙制作に従事)、集落支援員
加茂市出身。
紙漉き技術の保存事業への参加がきっかけとなり加茂紙製造に携わる。
現在は加茂市の会計年度任用職員として、また集落支援員として“加茂紙”の材料栽培~製作、販売等全般的に携わっている。
加茂紙漉場で和紙を制作、販売するとともに、紙漉き体験の指導も行い、冬鳥越スキーガーデン内で原材料の楮の栽培、収穫にも力を入れている。
佐藤晃一さん
株式会社鴨川代表取締役
加茂市出身。青海神社前の日本料理店である家業を継承するためUターン。
市内で「割烹会館鴨川」「日本料理きふね」「ラーメン亭大國」を運営
小京都・加茂を和装で散策し、‟加茂と和”にこだわった老舗料亭のランチ「桐たんす御膳」を楽しめる体験を考案・提供している。
「加茂七谷温泉 美人の湯」の指定管理者の代表も務めるなど、街の活性化に尽力している。
日本料理 きふね – 青海神社・加茂山公園前の老舗料亭・和食レストラン。桐たんす御膳や炭火焼うなぎのほか、彩り豊かな和食・会席料理を楽しめる。 (nihonryori-kifune.co.jp)<外部リンク>
加茂七谷温泉 美人の湯 | (bijinnoyu.jp)<外部リンク>
阿部駿さん
加茂市地域おこし協力隊、加茂市観光協会事務局長
加茂市出身。県外で旅行会社勤務をしていたが、コロナ禍をきっかけに転職を決意し、地元にUターン。
令和5年4月に加茂市3人目の地域おこし協力隊となり、移住・定住の促進や関係人口の拡大をミッションとし、地域の魅力を移住定住ポータルサイトや移住相談窓口等を通じて広く発信している。
令和6年4月から加茂市観光協会の事務局長に就任し、加茂市の観光振興に向けた取組に力を入れている。
【公式】新潟県加茂市の観光サイト「Find KAMO」(https://kamo-tourism.com/<外部リンク>)
025.03.15広報.indd (city.kamo.niigata.jp)<外部リンク>
課題と今後の取組
-
課題は、人口減少の時代の中でどのように明るい未来をつくるか。経済圏の人口が減っていく中で、売上をどのように上げるかということ。定住人口を増やすことにしがみつくのではなく、交流人口に対してビジネスをしていくという意識改革が必要。新潟県出身者を残すのではなく、東京や世界で活躍している若者をいかに地域に呼び込めるかというところを今後、取り組んでいきたい。(永山さん)
-
山の生業について知らない人に教え、その人がそれを受け継いでくれる。七谷や加茂のことがどんどん広まって、関係人口として関わってもらうことが加茂全体、新潟全体の笑顔溢れる未来に繋がるのではと考える。(海津さん)
-
加茂紙の売上を増やして後世に残していける方法を探っているが、それだけではなく、加茂紙が、例えば地域や人を繋ぐなど、いろんなことを繋ぐ一つのツールとして使える仕組みができたらいいと考えている。(鶴巻さん)
-
祭りの時など、意欲のある人と惰性でやっている人との商店街の人々の意識の差が大きいのが課題。また、まちづくりを行うプレーヤーが圧倒的に少ないことも課題。(佐藤さん)
-
加茂市はいわゆる観光地ではない。大きな観光スポットがないため、どうやって観光客に来てもらうのかが課題。また、それをどのように市内の事業者の方々に還元していけるかが大きな課題と感じている。その解決のためには、体験コンテンツの拡充、イベントの拡充、観光のプラットフォームを整理することが必要と考えている。(阿部さん)
-
観光協会のマンパワーが足りない。仲間づくりをしていきたい。(阿部さん)
加茂市 藤田市長の発言
一人一人とお話しする機会はあったが、一堂に会して関連付けてお話を聞くのが初めてだったので、貴重な機会だった。
加茂市も皆さんの取組もまだまだ伸びしろがある。5年後、10年後もっと変わっていると思うので、市として皆さんのやりたいことを応援し、伴走していくので、また、皆さんの力をお貸しいただきたい。
知事の発言
加茂市は本当に未来があると思う。仲間が増えてできることの規模も大きくなっていくのではないかと期待の持てる話だった。
インバウンドに関しては、海外市場の特性に合わせた働きかけを県が行っているので、県観光協会とも連携して、加茂市単体よりも県央地域一帯でインバウンドを呼び込むという連携を考えていただけたらと思う。
【全体集合写真】
(参考)展示品紹介
当日、出席者の皆様から、トーク内で活動内容に関わる展示を紹介していただきました。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)