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学びいきいき中越第76号

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0204775 更新日:2017年4月28日更新

幸せな未来をつくる

所長氏名

 平成29年度が始まりました。各学校では、子どもたちの元気な声が響き、生き生きとした教育活動が進められていることと拝察いたします。昨年度、管内16市町村教育委員会の皆さん並びに各学校の教職員の皆さんが、子どもたちのために御尽力されている姿を拝見し、大変心強く感じました。今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、3月に発刊した「平成28年度 中越の生涯学習」の巻頭言の中で、私は次のような内容を書かせていただきました。
 自国あるいは特定の人々の利益のみを優先し、排他的な取組を行おうとする風潮が広がりつつあることには強い危機感を覚えます。(中略)このような主張や取組は、目先の利益・権利を得ることにつながるかも知れませんが、長期的に考えた場合は、それが破綻し、もくろみとは逆に、誰もが大きなダメージを受けることになってしまうと、私は考えます。 平成29年4月4日付新潟日報の社説「座標軸」に、興味深い記載が掲載されていました。
 「今日明日をどう生きるか、何を食うか。今はそれだけでいっぱい、いっぱいや。それでも10年後、20年後は子が、30年後、40年後は孫が生きとる。そんな子らの未来をつくるのはわしらなんや」これらのせりふには、近江商人が経営理念とした「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」がにじみ出ている。(中略)今の日本経済を表す言葉といえば、「今だけ、金だけ、自分だけ」の「強欲資本主義」が頭に浮かぶ。 残念ながら、日本においても、経済格差が広がり、子どもの貧困が叫ばれるようになりました。また、地位や責任がある方たちでさえ、他者の心情を考えない言動や差別を繰り返したり、自らの過ちをごまかそうと感じられる姿が見られたりするなど、子どもたちの健全育成にとっては、非常に厳しい時代となっています。
 このような時代だからこそ、私たち教育に携わる者が、教育基本法第1条に示された「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」という目的を再確認し、その達成のために、一層力を尽くさなければならないと考えています。
 中越教育事務所では、昨年度と同様に、管内の各学校と教職員の皆さんを精一杯サポートしていきたいと、所員一同決意を新たにしました。各学校の教職員の皆さんからは、学力向上、生徒指導上の問題の解消等に取り組むことと併せて、「思いやり」や「誠実さ」などがあふれる幸せな未来をつくるため、子どもたちのよきお手本となり、よりよい教育活動の推進に御尽力いただくことを期待しております。

授業改善のポイント2017~時期学習指導要領を見据えて~

目指す学びの実現に向けて授業改善を!

1 新年度のスタートに、自校の取組の位置付けや目標を明確にしましょう
 平成29年度がスタートしました。各校では、職員研修体制を整え、全職員の共通理解の下、「学力向上対策」の取組を始めたことと思います。
 年度始めに当たって次の資料により、本県教育の方向や重点を再確認し、自校の「学力向上対策」の取組が本県教育の基本方針のどの部分と関わっているのか、その位置付けや目標を明確にすることが大切です。
 ◇「新潟県教育振興基本計画」 平成26年4月新潟県・新潟県教育委員会
 ◇「平成29年度学校教育の重点」 平成29年3月新潟県教育委員会

 また、授業改善の具体的な取組については、次の資料を活用願います。
 ◇ リーフレット「分かる授業づくり」 平成28年12月新潟県教育委員会
 ◇「平成28年度新潟県小・中学校教育課程説明会資料」 平成28年8月新潟県教育庁義務教育課
 ◇リーフレット「授業改善のポイント2017」 平成29年3月中越教育事務所

2 リーフレット「授業改善のポイント2017」を活用し、「私の授業改善」の質を高めましょう

授業改善見出し

 校長のビジョンを基に、目標となる「目指す児童生徒の姿」とそれを実現させるための方策の共有化を図ることが大切です。これを受けて研究主任は、課題解決に向けて「学校全体の授業改善サイクル(Ⅰ-12)」を回します。同時に、全校で「日々の授業改善サイクル(Ⅱ-2、Ⅲ)」を回して、個々の「私の授業改善」を支援・促進できる関係を構築していきます。例えば、指導案検討会や協議会等は、全員が学ぶ場となるよう「研究授業を通した授業改善サイクル(Ⅱ-1)」を回し、次の改善の方向や方策を明らかにします。また、年間指導計画・単元計画を担当者が協働して構想することや、授業で確認した成果や課題を記録に残し学校全体で共有する方向をもつことなど、「目指す児童生徒の姿」の実現に向けて全職員がPDCAを意識した継続的な改善を図ることを大切にしていきましょう。

授業改善のみだし2

 児童生徒に「身に付けさせたい力(資質・能力)」を明確にするとともに、児童生徒が 学ぶ意味が分かり、「主体的・対話的で深い学び」となるよう単元を通して授業を構想することが大切です。そして、実践を通して、個々の教師が児童生徒の学びの姿から振り返ることにより、次への授業改善につなげていきます。リーフレットでは、「中学校 国語科」と「小学校算数科」で、Ⅰ-1~Ⅲに示してある手立てを取りながら単元・授業を構想した具体例を示しました。ぜひ参考にしてください。

 上述のようにリーフレット「授業改善のポイント2017」は、大きく2つの柱で、教師一人一人の授業力の向上を図っていくことを提案しています。職員の同僚性を高めながら、全校体制での組織的・協働的な取組により、授業改善の質を高めていきましょう。

社会教育の窓

 生涯学習・社会教育事業の中から、家庭・地域との連携を図るための最新情報を紹介します。地域の特色を生かし、地域とともに歩む学校づくりにお役立てください。

地域連携研修等日時

PTA指導者研修会

管理手帳 中越版 <地域に信頼される明るい職場作りの推進>

事故報告件数◇ 年間研修計画に基づいた非違行為根絶の取組を!
 平成28年度の事故総件数は57件で、平成27年度より5件増加しました。増加の主な要因は、負傷事故の大幅な増加です。
 また、全県の懲戒処分件数は10件で、管内の事案は4件でした。飲酒運転、交通加害事故、速度超過違反という車関係の事故で処分を受けています。車関係の事故は引き続き非違行為根絶に直結する重要な課題です。運転に集中し細心の注意を払うこと、自制心と責任感をもつこと等で防止可能です。一人一人の当事者意識を高めるよう取組をさらに工夫し、事故防止に努めてください。平成29年度のスタートに当たり、自校の「非違行為根絶に関する年間研修計画」を確認し、機会に応じた継続的な取組による、地域に信頼される明るい職場づくりの推進をお願いします。


◇ 5月22日から、平成29年度管理主事学校訪問を始めます
 対象校は原則として28年度に訪問のなかった学校です。各学校の教育課題、非違行為根絶に向けた取組を確認するとともに、全職員との面識会、諸表簿の点検や施設設備の安全管理状況の確認などを行います。

新規採用職員はマイナンバーの提供をお願いします

 「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」の施行に伴い、平成28年1月からマイナンバー(個人番号)の利用が開始されました。
 マイナンバーは職員の給与支払い、年金、社会保険の手続き等で、従業員を雇用する全ての事業所で必要となり、学校も事業者として職員の皆様のマイナンバーを収集・登録します。新規採用職員におかれましては、登録のため、以下の書類を学校事務担当者へ提出願います。

 ● 正規職員
  職員本人及び税法上の扶養親族の番号確認書類(通知カードの写し等)
 ● 臨時職員
  職員本人の番号確認書類(通知カードの写し等)及び本人身元確認書類(運転免許証の写し等)並びに税法上の扶養親族の番号確認書類(通知カードの写し等)
 ※ 臨時職員が、所属の変更、または2か月以上あいて採用される場合については、職員コードが同じであれば登録は不要ですが、本人確認が必要となります。
 ※ 割愛職員、再任用職員及び育児休業からの復帰者、組合専従からの復職者については、それぞれ取扱いが異なりますので、詳細は学校事務担当者へ確認願います。
 ※ 児童生徒、学生にもマイナンバーが通知されています。マイナンバーは、原則として一生涯使うので、取扱いに注意し、安易に友達に教えること等のないよう、適宜、児童生徒、学生に周知ください。

 

 

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