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令和元年度子ども読書レベルアップ研修会

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0229497 更新日:2019年10月17日更新

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令和元年度子ども読書レベルアップ研修会を開催しました

1 はじめに

 新潟県教育委員会では、子どもの自主的な読書活動が推進されるよう、読書の魅力や楽しさ、大切さを広く紹介して理解者や応援者の拡大を図るとともに、研修会による指導者の養成、学校・図書館・市町村等と連携した子どもの読書環境の整備を図っています。本年度は、上・中・下越地区の計5会場で、「子ども読書レベルアップ研修会」を開催しました。中越地区で開催された研修会について、紹介します。

2 事業の概要

□ 目的

・地域で子ども読書活動推進の牽引役となる方を対象とした研修会を実施し、総合的な知識と実践的な技術の習得及びスキルアップを図る。

・学校での活動を活性化させるため、学校関係者と地域での活動者とが一体となって研修を受け、関係者のネットワークの構築及び連携強化を図る。

 

□ 参加対象

・公立図書館司書、幼・小・中・高・義務教育・中等教育・特別支援学校教職員、学校司書、保育所・こども園・児童館職員、行政職員、読書ボランティアの方

・子どもの読書活動に興味・関心のある方

□ 研修テーマ・講師

 
研修テーマ 講 師

すべての子どもに本の楽しさを

~図書館職員の経験から~

NPO法人「弱視の子どもたちに絵本を」

理事 山内 薫 様

読み聞かせと布絵本作り

~本を楽しむ種をまく~

「おはなしポケット」・「布絵本をつくる会タッチ」

代表 六原 佳子 様

□ 期日・会場

 

期 日

会 場

講 師

1

令和元年8月21日(水曜日)

刈羽村立図書館

山内  薫 様

2

令和元年9月6日(金曜日)

三条市立図書館

六原 佳子 様

3

令和元年9月13日(金曜日)

刈羽村立図書館

六原 佳子 様

4

令和元年9月20日(金曜日)

三条市立図書館

山内  薫 様

3 研修会の様子

□研修テーマ「すべての子どもに本の楽しさを~図書館職員の経験から~」

(1)講義

 講師から、障害者サービスを巡る法的現状や障害者差別解消法、著作権等について分かりやすく教えていただきました。後半の講義では、障害のある子どもへの読書活動について、その意義や大切さを自らの実践や具体的な資料等を基にお話しいただきました。豊富な実践例に参加者は深い感銘を受けていました。

(2)演習

 演習では、グループごとに分かれ、支援が必要な子どもへの支援にどのようにかかわってきたか、今後取り組んでみたいことなどについて意見交換しました。

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(3)参加者アンケートから

○ 演習では様々な施設の実情を知ることができました。普段、読み聞かせをしているので、絵本や手遊びなど、障害をもっているお子さんへの読み聞かせも積極的に行いたいと思います。(公立図書館職員)

○ 講師が行っている活動を知り、支援が必要な人たちのために私がお手伝いする機会があったらぜひ参加させてもらいたいと思いました。絵本作り、読み聞かせ等、とても勉強になる研修会でした。(図書ボランティア)

○ 障害のある人への支援について具体的に学ぶことができました。これからの業務でどういった活動ができるか考えることができたので、とてもよい研修会でした。(公立図書館職員)

○ 普段から障害のある人に配慮した図書資料を提示することの大切さを再認識しました。「すべての人に」読書の楽しさが伝わるような形態、方法を考える必要があると思いました。(学校司書)

○ 図書館に勤めるようになって、手話やデイジー図書などの紙の本以外の資料に触れる機会は増えましたが、まだまだ普及をしていかなければならないと感じました。今度は自分が発信する立場になれるよう、さらに研修したいと思います。(公立図書館職員)

□研修テーマ「読み聞かせと布絵本作り~本を楽しむ種をまく~」

(1)講義

 講師の読み聞かせと出会ったエピソードから講義が始まりました。子どもを読書好きにしたいという強い思いから読書活動に取り組むようになったことや、しだいに布絵本の製作をするようになったことなど、これまでの読書活動とのかかわりについて詳しく教えていただきました。後半は、布絵本を用いた読み聞かせを披露していただきました。布絵本だからこそ感じるあたたかみ、仕掛けの工夫など、そのよさについて実感する研修会となりました。

(2)演習

 演習では、グループごとに分かれ、どんな読書活動に携わっているか、今後取り組んでみたいことなどについて意見交換しました。その後、実際にグループごとに1冊の布絵本を選び、具体的な活用について協議しました。

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(3)参加者アンケートから

 〇 布絵本を初めて拝見しました。紙絵本とは違い温かさが伝わると感じました。仕掛けがおもしろいこともあって、読み聞かせに使ってみたいと思いました。子どもが本好きになりそうです。(読書ボランティア)

 〇 講師の講義や布絵本を使った読み聞かせから、パワーをいただきました。布絵本の素晴らしさや語り口調から楽しい本の世界に引き込まれました。すでに知っている本でも布絵本という形になることで、より興味をもって話を聞くことができるのだと感じました。(教員)

 〇 布絵本を初めて見て、絵本とは違った子どもを引き付ける力を感じました。布でできた仕掛けを見せたり、実物を提示したりすることで、読み聞かせをさらに楽しくできると思いました。(教員)

 〇 布絵本を間近に見たのは初めてでした。インパクトがあるし、手触りでも楽しめて、自分の学校でも子どもたちに見せたいと思いました。子どもたちを本の前に連れてきたいというお話が印象的でした。(教員)

 〇 布絵本が工夫して作られていてとても驚きました。手間や時間がかかったと思いますが、子どもたちを引き付けることができるものだと思います。布絵本はインパクトが強く、思わず乗り出して見入ってしまいました。読み手が一番楽しんでいるという講師のお話が印象的でした。読み聞かせは実にそこが大切だと感じています。それでこそ聞き手に伝わるものだと思いました。(読書ボランティア)

4 まとめ

 中越地区は、三条市立図書館と刈羽村立図書館を会場として開催し、延べ60人の方が参加されました。主な参加者は、図書館職員:38%、読書ボランティア:32%、教員:10%、学校司書:7%でした。参加者のアンケートでは、「講義が大変有意義だった:84%、どちらというと有意義だった:14%」「演習が大変有意義だった:74%、どちらかというと有意義だった:24%」と高い評価をいただきました。

 

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