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令和元年度 社会同和教育市町村巡回研修会を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0240846 更新日:2019年12月9日更新

 県教育委員会では、同和問題の正しい理解を深め、差別解消に向けた社会同和教育の実践を促すために、広く県内市町村を巡回して研修を行っています。中越地区では、管内を6ブロックに分け、毎年2会場ずつ巡回しています。本年度は、柏崎・出雲崎・刈羽ブロック、田上・三条・加茂ブロックで開催しました。

期日・会場・参加者数

柏崎・出雲崎・刈羽ブロック 7月10日(水曜日)柏崎市市民プラザ(88名参加)
田上・三条・加茂ブロック 11月6日(水曜日)田上町交流会館(97名参加)    合計185名参加

日程

13時00分 開会式・オリエンテーション
13時15分 説明「社会同和教育市町村巡回研修会の趣旨」
13時35分 講義「同和問題の現状と社会同和教育の視点」
15時00分 グループワーク「同和問題や差別の解消に向けて~今、何をすべきか~」
16時15分 閉会式

説明

社会同和教育市町村巡回研修会の趣旨
 新潟県教育庁生涯学習推進課

  • 社会同和教育市町村巡回研修会の趣旨について
  • 新潟県の人権教育に関する基本方針について
  • 同和問題について
  • 人権教育を取り巻く国や新潟県、新潟県教育委員会の動向について
  • 生涯学習推進課の取組について

講義

講師3

藤野様の講義

同和問題の現状と社会同和教育の視点
 敬和学園大学人文学部教授 藤野 豊 様

 「同和問題の変容」「新潟県に存在する同和問題(部落問題)」「同和問題の新たな実情」「社会同和教育の課題」などについて具体的に分かりやすくお話していただきました。参加者からは、「同和問題を学ぶ根本的な理由が分かった。差別の現実に学びたい。」「日頃意識していないが、自分の中に差別意識があることに気付いた。」「そっとしておけば、同和問題はいずれなくなるだろうと思うのは、よくないことだと思った。」「正しい知識をもつことで、同和問題を解決していかなければならない。」「同和問題について当事者意識をもつことができた。」などの感想が寄せられました。参加者からはアンケートで、「講義を通した同和問題への理解が深まった:52%、やや深まった:46%」の評価をいただきました。

グループワーク

グループワーク


グループワークの様子

 テーマ「同和問題や差別の解消に向けて~今、何をすべきか~」
 4~5人程度の小グループに分かれて「同和問題や差別がなくならない理由」や「今やるべきこと」について話し合いました。年齢や教員・行政職員・一般住民(保護者)など立場の異なる方々によるグループで、同和問題の解決に向けて活発な意見交換が行われました。参加者からは、「同和問題についての自分の考えを見直すきっかけになった。」「同和問題について理解の深い人とそうでない人が同じテーブルで話し合うことは、大変意義深いことだと思った。」「同和問題に関する認識を深めることができた。いろいろな人の考えを知ることで自分の考えが深まった。」「学校教育の現場にいるが、保護者や行政の担当者と話し合うことで、同和問題に対する考えを深めることができた。今後の指導に生かしていきたい。」などの感想が寄せられました。参加者からはアンケートで、「グループワークでの他の人の意見が参考になった:85%、少し参考になった:15%」という評価をいただきました。

まとめ

 参加者のアンケートから、この研修で初めて同和問題を知った方が9%、人権教育についての国や新潟県・新潟県教育委員会の取組を知らなかった方が23%もおられることから、この研修会を継続していく必要性を感じます。また、研修会の感想については、「とてもよかった:58%、まあまあ良かった:41%」という評価をいただきました。また、「より多くの保護者や地域の人を巻き込んだ研修ができるとよい。」「企業の担当者からも参加してもらったらどうか。」などの御意見をいただきました。今後の社会同和教育市町村巡回研修会の運営に生かしていきたいと思います。
 各市町村における社会同和教育が今以上に推進されるとともに、同和問題解消に向けた取組が一層広がっていくことを期待します。
 令和2年度は、長岡・見附ブロック、魚沼・南魚沼・湯沢ブロックで開催する予定です。多くの方々から御参加いただき、同和問題についての理解を深めていきましょう。

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