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海岸事業の概要
当地域整備部の管内には、国の名勝に指定されている笹川流れや多数の海水浴場などがあり、良好な海岸が形成されています。しかし、冬期の季節風による高波や河川から供給される土砂の減少などにより、海岸の侵食が進んでいる現状もあります。
侵食や浸水などの被害から海岸を防護し、環境や利用に配慮した海岸事業を進めています。
寒川海岸
寒川海岸 全景
寒川海岸は、JR羽越線と国道345号が近接しているため、越波による交通への支障が生じています。
侵食や浸水を軽減させるため、離岸堤(波の勢いを弱めるとともに、砂が沖に流出するのを防ぐ工法)により対策を行っています。
寒川海岸 越波の状況
柏尾海岸
柏尾海岸 全景
柏尾海岸は冬季波浪の影響などにより集落前面の砂浜が消失したことで、護岸背面土砂の吸出しによる陥没被害が発生しています。
侵食を防止すると共に、越波被害に対して民生の安定を図るため、離岸堤の整備を行っています。
柏尾海岸 越波の状況
瀬波海岸
瀬波海岸 全景
瀬波海岸は、平成18年に環境省の「快水浴場百選」に選ばれ、背後には温泉街が形成されており、地域の観光レクリエーションの拠点となっています。
砂浜の侵食を抑え・越波を軽減させるため、景観に配慮した人工リーフ(人工的に浅瀬を作る工法)により対策を行っています。
風浪の激しい瀬波海岸
塩谷海岸
塩谷海岸 全景
塩谷海岸は、海岸侵食が進み、浜崖が背後の集落近くまで後退しており危険な状況となっていたことから、海岸侵食を抑えるため、突堤(砂の流失を抑えるとともに、漂流してくる砂を捕らえる工法)を整備しました。また、港湾事業と連携し、岩船港からのサンドリサイクル(人工的に砂を移動させる工法)などにより、砂浜を回復させる対策を行っています。