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39 本覚院と月見坂
概要・良寛とのゆかり
本覚院は良寛が五合庵に定住する前、一時仮住まいした真言宗の寺である。五合庵のすぐ下にある。
良寛が五合庵に住んでいた頃、よく訪れ親しい友人、弟妹と談笑したり詩を詠み交わした寺院である。
良寛の歌碑、詩碑、種田山頭火の句碑がある。弁慶の手掘りの井戸がある。
良寛が来客をもてなすために酒を買いに出たがあまりの月の美しさに見とれていた坂(月見坂)が本覚院のすぐ下にある。
逸話 良寛の月見坂
ある秋の夜のことです。五合庵で良寛とお客様が遅くまで語り合っていました。
そのうちにお酒の無くなったのに気付いた良寛がちょっとふもとまで買いに行ってきます、
といって出かけましたがなかなか戻りません。
心配したお客様が坂に下りて迎えに行ったところ、松の切株に腰をおろしている
良寛の姿がありました。
月のあまりの美しさにお酒を買うのも忘れて無心になっている良寛なのでした。
全景写真
月見坂
詩歌碑・像
良寛の歌碑(やまぶきの):昭和61年(1986)建立。
良寛の詩碑(担薪下翠岑):昭和63年(1988)、旧分水町拓本研究会が建立。
良寛歌碑(いづくとも)
種田山頭火の句碑
(左)弁慶手掘りの井戸(右)舟御堂