本文
72 山田家の桜
概要・良寛とのゆかり
塩之入峠を越えてきた旧道西のぼり口(和島口)は、文政9年初冬に島崎の木村家に移り住んだ良寛と
与板町の松下庵に住む弟の由之が互いに訪れあうために度々通った道である。
険しい峠道の様子は、幾度となく交わされる弟との歌に詠まれている。
この峠を越えて和島口に降りてきたところにある山田家(当時庄屋で藩主から苗字帯刀をゆるされていた名門)で、
良寛はよく食事をいただいくなど、親交があった。個人宅。
山田家には枝垂れ桜の老木があり、4月の桜の季節には、華麗に咲き誇る。