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新潟県に生息している淡水魚たち2
フナ類
新潟県にいるフナは「キンブナ」「ギンブナ」「ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)」とがいます。
タナゴ類
写真のタナゴはヤリタナゴです。タナゴといってもたくさんの種類がいます。
新潟県では、ゼニタナゴ、ヤリタナゴ、キタノアカヒレタビラの3種が生息していましたが、ゼニタナゴは絶滅してしまいました。
ヤリタナゴやキタノアカヒレタビラも減少しているとされ、2015年に新潟県第二次レッドリストで絶滅危惧種に選定されました。
一方、外国産のタイリクバラタナゴが生息し、近年では西日本に生息するカネヒラが信濃川水系を中心に生息域を拡大しています。
シマドジョウ類
シマドジョウは川の中・下流域に生息しています。ドジョウはまだらもようであるのに対し、シマドジョウは体の横に「こばん」のもようがあります。
ホトケドジョウ
一見、小さめのドジョウですが、こちらもレッドデータブックにのっている絶滅危惧種です。谷間の細い流れなどに生息しています。学名を Lefua echigoniaといい、種小名のechigoniaは、基産地が本県長岡市周辺であることに由来しています。
ナマズ
湖沼や河川の中流域から下流域に生息しています。肉食で、夜になると小魚などを襲います。
キタノメダカ
「メダカの学校」でおなじみのこのメダカも、最近すっかり姿を見なくなりました。水田や用水路に住んでいましたが、コンクリートで作られたまっすぐな用水路では住むことができず、しだいに減少してきました。今では絶滅の心配もあるようです。
日本に生息するメダカは、2012年に「ミナミメダカ」と「キタノメダカ」に分類され、新潟県にはキタノメダカが生息しています。
ニホンイトヨ
河口部に生息しています。新潟市付近では珍味として高値で取り引きされますが、近年その数が減っています。
2014年に日本海周辺を主な分布域とするイトヨは新種だとする論文が掲載され、新種は「ニホンイトヨ」と命名されました。
イバラトミヨ
イトヨと同じくトゲウオの仲間です。繁殖期には、オスがピンポン球状の「巣」を作り、子育てをします。湧水のある小川に生息していますが、最近ではそのような場所が少なくなり、新潟県内でも生息場所が限られています。五泉市ではイバラトミヨのことをトゲソと呼びんでいます。五泉市、新発田市、胎内市では、地域の人が保護活動に力を入れています。
アユカケ(カマキリ)
アユカケはカジカの仲間で、小魚などを食べる肉食性です。アユカケの名前はエラブタに小さなトゲが4本あり、そこにアユを引っかけて食べるという伝説に由来しています。アユカケはきれいな川にしか生息できず、堰を越えるのも苦手なため、近年その数が減少しています。