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【巻】西蒲原地域の揚水機場や高収益作物の取り組みを視察

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0054583 更新日:2019年3月29日更新

揚水機場を視察

 西蒲原地域の農業用水の多くは1級河川西川を水源としていますが、西川の下流域では用水が不足するため、2級河川大通川等から用水を補給しています。その補給を行っている施設「西川中間補給揚水機場」を平成30年5月25日に視察しました。
 この揚水機場は昭和44年に建設された、口径900mmのポンプ4台を有する大規模な揚水機場で建設から約50年が経過しています。老朽化に伴い点検整備や維持補修費、電気料は増加傾向にあり、これらの経費は農家の負担により賄われているため、さらに下流の4つの補給揚水機場と合わせ、更新整備が課題となっています。

建設から約50年が経過した西川中間補給揚水機場の画像
建設から約50年が経過した西川中間補給揚水機場

西蒲原土地改良区様から説明していただきましたの画像
西蒲原土地改良区様から説明していただきました

高収益作物の取り組みを視察

 燕市(旧吉田町)及び新潟市(旧岩室村)に跨がる本町(もとまち)地区では、現在、ほ場整備事業を実施しています。この事業は田畑の区画整理や用排水路、農道の整備を行うことにより農作業の効率を高め、畑作物など収益の高い作物を導入する条件を整える事業であり、農家の所得向上を図ることとしています。
 同地区の「本町そ菜出荷組合」ではきゅうりや食用菊、みず菜、チンゲンサイなどを出荷する約50年の歴史を持つ出荷組織です。5年前から「もとまち野菜」としてリブランディング(ブランド再構築)に取り組んでおり、燕市も特産としてマスコミに発信するなど取り組みを後押ししています。なかでもきゅうりは県内でも最も早い3月上旬から秋は11月下旬まで出荷が続き、出荷量は県内2位です。甘くやわらかな口当たりが特長で、燕・三条地域で絶大な人気を誇るきゅうりです。
 作業効率の良い新たなほ場では米作りにかける時間を短縮でき、その分、きゅうりに手をかけられます。「一笑百姓ひうら農場」代表の樋浦さんは「ほ場整備を決断した両親には感謝したい。田は6ha、きゅうりは両親と我々夫婦の4人でやっており、今ちょうど良い。田の受託が増えれば雇用で対応したい」と、いきいきと語ってくださいました。

 氷で冷えたきゅうりに味噌をつけ試食の画像
氷で冷えたきゅうりに味噌をつけ試食

ハウス内で背丈ほど育ったきゅうりの画像
ハウス内で背丈ほど育ったきゅうり

地元味噌醸造業者とのコラボで加工にも取り組むの画像
地元味噌醸造業者とのコラボで加工にも取り組む

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