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遺伝子組換え作物に関する専門部会現地調査概要

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0055664 更新日:2019年3月29日更新

日時 平成18年9月11日 午前10時30分から12時30分
会場 北陸研究センター(上越市稲田)

1 交雑混入防止措置の確認状況

  • GMイネと周辺イネの出穂期差
     計画では7月20日頃田植えすることにより出穂期差を3週間程度確保することにしていたが、7月21日に田植えをすることにより出穂期差を3週間以上確保している。
    GMイネの出穂期 9月7日頃
    周辺イネの出穂期(コシヒカリ) 8月8日頃
  • GMイネの花粉飛散防止
     計画どおり、GMイネの開花直前の8月30日からGMイネの栽培区に花粉を通さない不織布で覆って花粉飛散防止を図っている。
  • GMイネの混入防止措置
     計画どおりGMイネが流出しないよう排水口に網を設置している。また鳥の侵入によるGMイネの持ち出しを防止するため、防鳥網を設置している。
  • GMイネとの隔離距離
     計画どおり隔離距離57mの区域内にある一般研究用イネは研究センター内で堆肥化して不活性化、または研究用に使用し外部には出荷しないこととしている。(研究終了後、書類、現地調査で確認する予定)

2 モニタリング用(交雑の有無の確認用)イネの確認状況

  • 条例に基き、周辺イネと開花期が重複した指標作物(水稲モチ品種「らいちょうもち」)を隔離圃場内にGMイネから5~45mの範囲で配置している。(条例ではGMイネから57m以内の地点に設置することになっている。)
  • 指標作物の収穫は9月8日に実施されたが、このことを収穫後の稲体で確認した。

3 北陸研究センター研究員との意見交換(委員から研究センターへの要望)

  • モニタリングはかなりの数を調べることになっているが、GMイネとの交雑の有無だけでなく、キセニア現象(モチとウルチ種が交雑すると玄米が半透明になる現象)がどのくらいあったのか、どのイネとの交雑によるものか、またDNA判定の詳しい結果についても示してほしい。
  • 交雑がどのくらいの距離で起きるのかなど、交雑に関するデータを蓄積してほしい。
  • GMイネのお米が従来のお米と成分的にどう変化するか示す必要がある。
  • 現場を見たり、研究員から直接説明を聞くことによって、理解できた部分が多い。今後も住民に理解を求める努力が必要。
  • 今後も、できるだけわかりやすい言葉を使い試験経過や試験結果をきちんと公開し、情報公開の徹底をお願いしたい。

4 その他

この現地調査に先立ち、下記の日に県職員が北陸研究センターに出向き、確認、立会いを行っている。

  • 8月29日 周辺イネの出穂期(8月8日)から3週間後、GMイネが出穂していないことを確認
  • 9月8日 モニタリング用イネが適正に採取されたことを確認

研究員から交雑防止策について説明を受ける専門部会委員の画像
研究員から交雑防止策について説明を受ける専門部会委員

不織布で覆われたGMイネ栽培区の画像
不織布で覆われたGMイネ栽培区

防鳥網の設置状況(平成18年8月29日撮影)の画像
防鳥網の設置状況(平成18年8月29日撮影)

排水溝に設置した網(平成18年8月29日撮影)の画像
排水溝に設置した網(平成18年8月29日撮影)

モニタリング用イネの収穫(平成18年9月8日撮影)の画像
モニタリング用イネの収穫(平成18年9月8日撮影)

モニタリング用イネの収穫(平成18年9月8日撮影)の画像
モニタリング用イネの収穫(平成18年9月8日撮影)

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