2021年の桜と桃の開花について

　今年は、例年になく3月下旬が暖かく、桜の開花が前進し、新潟市では、3月29日より開花、31日には満開になりました。サクラの開花平年値は新潟市で、4月9日頃となります。
モモの開花は、聖籠町の園芸研究センター圃場で平年4月15日頃ですが、今年は4月上旬と非常に早くなりました。

　中山間地農業技術センターでは、令和3年度、「モモ「あかつき」の開花予測」を参考情報として発出しました。その要点は、樹種ごとの生育モデルをつくり、気象庁の発表する天気予報により開花予測をするものです。今年はナシ、ブドウ、新たにモモを加え3樹種の開花予測を始めています。

　これまでのナシ、ブドウの予測では、平年値を中心に温度が高い低い、いつも通りのシナリオを添付して、予測をしていましたが、昨年の小雪年や、今年のような3月高温のような例年にない気象に予測対応が難しかったことがあります。

　今年のモモの開花は、指標の「あかつき」品種の開花が4月4日から咲き始め、満開が4月9日（園研調べ）となりました。
予測では、ほぼ開花始めの予測は2日遅かったものの、満開日は的中しています。天気予報に合わせて予測するので、予報の精度により、予測の精度は変わりますが、開花の1週間前には、1日程度の誤差で予測が可能と期待しています。

　当中山間地農業技術センターでは、園芸研究センターと共同で、園芸研究センターHPに果樹開花予測情報として3月下旬より2～3日おきに更新しています。今後も予測精度の向上を検討していきます。