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中山間地域総合農地防災事業
中山間地域総合農地防災事業とは
中山間地域ではまとまった農業用水の確保が難しい地域もあり、そこでは、川のはるか上流から山肌を這うように水路(山腹水路)を引いたり、水を貯え取水ができるようため池を整備して用水確保しています。これらの施設は、農業生産に寄与するためでなく、雨水を適切に貯留、排除することで、土砂崩れや斜面の浸食防止等の防災効果もあります。
中山間地域対策推進係では、維持管理に多大な労力を要する山腹水路や素掘り隧道(水路トンネル)について、維持管理の軽減や安全性に配慮した整備を推進します。
事業の概要
中山間地などの地理的条件が悪く、農業の生産条件が不利な地域において、農業用施設や農地保全施設等の整備を行い、災害を未然に防止し、農業の継続を図るとともに国土の保全や自然環境の機能維持・向上を図るための事業です。
対象地域
「過疎」「山村」「離島」「特定農山村」「特豪」の5法指定のいずれかに該当する市町村
採択要件等
- 受益面積の合計が概ね10ha以上かつ総事業費800万円以上
ため池:受益面積5ha以上40ha未満)
(用排水施設整備:受益面積10ha以上200ha未満) - 事業主体 県、市町村
- 補助率【県営】 (内地)国:55% 県:29%
(離島)国:60% 県:31%
事業メニュー
- 農業用ため池又は農業用用排水施設の新設、廃止又は改修
- 農用地保全上必要な土留工その他の施設の新設、廃止もしくは改修、暗渠排 水、整地(擁壁、堰堤、水路、水抜きボーリング工など)
- 上記施設を管理するための管理用道路等の新設又は改修
施工事例
隧道の整備 整備で断面を覆工し水路断面を拡幅することで、負担が軽減され安全に維持管理できるようになりました(十日町地区)
山腹水路の整備 整備でコンクリート水路にすることで、融雪時・降雨時に土砂が崩落し通水障害となって水路が決壊する危険性がなくなりました(濁谷地区)