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人獣共通感染症のはなし

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0058378 更新日:2019年9月4日更新

人獣共通感染症とは

「脊椎動物と人との間で自然に伝播する全ての疾病と感染」のことで、最近では狂犬病、高病原性鳥インフルエンザなどが話題になっています。
と畜場で発見される人獣共通感染症の代表的なものを紹介します。

1.豚丹毒

豚丹毒の画像


 豚丹毒菌の感染によっておこる感染症です。
 豚では症状により皮膚型、関節炎型、心内膜炎型に区別されます。
 と畜場で豚丹毒感染が確認された豚は全部廃棄となります。
 人に感染すると類丹毒と呼ばれ、主に手指からの創傷感染により傷の周辺に紅斑、腫脹が出現します。

2.豚の抗酸菌症

豚の抗酸菌症の画像

 鳥型結核菌の経口感染によっておこるリンパ節炎で、下顎リンパ節や腸間膜リンパ節等に結核病変を形成します。腸間膜リンパ節のみに病変が見られた場合は一部廃棄、他の複数臓器にも見られた場合は敗血症として全部廃棄となります。
 人に感染すると非定型抗酸菌症と呼ばれ、日和見的に感染します。

3.その他の代表的な感染症

ウイルス性 腎症候性出血熱、重症熱性血小板減少症候群など
細菌性 炭疽、牛結核、ブルセラ病、サルモネラ症、カンピロバクター症、パスツレラ症、レプトスピラ病、ライム病など
クラミジア性 オウム病など
リケッチア性 Q熱など
原虫性 クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ症など
寄生虫性 有鈎嚢虫症、無鈎嚢虫症、トリヒナ症など
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