本文
【魚沼】 保健所とは? 地域保健対策とは?
保健所とは
保健所とは、地域住民の健康や衛生を支える公的機関の一つです。地域保健法に基づき、県内では新潟県と新潟市が設置しています。
県保健所は、平成14年4月に地域福祉事務所と統合して「健康福祉事務所」という名称になり、平成16年4月からは「地域振興局健康福祉(環境)部」といった名称になっています。
保健所は、地域保健法上は必置義務があることから、「○○保健所」という名称も併せて使用しています。
保健所の事業は
地域保健法第6条により、次の事項に係る企画、調整、指導などの事業を行うことと定められています。
- 地域保健に関する思想の普及及び向上に関する事項
- 人口動態統計その他地域保健に係る統計に関する事項
- 栄養の改善及び食品衛生に関する事項
- 住宅、水道、下水道、廃棄物の処理、清掃その他の環境の衛生に関する事項
- 医療及び薬事に関する事項
- 保健師に関する事項
- 公共医療事業の向上及び増進に関する事項
- 母性及び乳幼児並びに老人の保健に関する事項
- 歯科保健に関する事項
- 精神保健に関する事項
- 治療法の確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とする者の保健に関する事項
- エイズ、結核、性病、伝染病その他の疾病の予防に関する事項
- 衛生上の試験及び検査に関する事項
- その他地域住民の健康の保持および増進に関する事項
市町村保健センターとの違いは
地域保健を担うのは、市町村と県です。
市町村は、自ら介護保険を住民に提供し、また、市町村保健センターを設置して母子保健や老人保健を担います。
県と新潟市は、保健所を設置し、精神保健、食品衛生、感染症、それと母子保健や老人保健の一部を担っています。
市町村保健センター
- 地域における母子保健・老人保健の拠点。あくまでも、市町村レベルでの健康づくりの場であり、対人サービスが基本となる。
- 地域における保健・医療・福祉にかかわるさまざまな施設が効果的に機能できるように、各施設との連携の拠点としての機能が求められる。
- 保健師がその中心となっている。センター長は医師である必要はない。
保健所
- 人口動態統計、栄養改善、医療監視、公共医療事業の向上・改善、精神保健、伝染病の予防を行う。
- どちらかと行政機関、専門機関という色合いが強い。
- 保健所所長は原則として医師である。
地域保健法
母子保健法その他の地域保健対策に関する法律による対策が地域において総合的に推進されることを確保し、もつて地域住民の健康の保持及び増進に寄与することを目的として制定された法律です。
地域保健法<外部リンク>
地域保健対策の推進に関する基本的な指針
地域保健法第4条第3項に基づき、厚生労働大臣は、地域保健対策の円滑な実施及び総合的な推進を図るため、地域保健対策の推進に関する基本的な指針を定めています。
この指針の一部改正は、平成24年7月31日付けで告示されています。次のリンク先からご覧ください。