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11月8日(水曜日)に、上杉小学校5・6年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
元気なあいさつから始まった今回の防災教室。皆さん積極的に学ぶ姿が印象的でした。
はじめに、シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを視聴しました。映像では、地すべり、地震、洪水などの自然災害から命を守る方法について、博士と地すべりくん(地すべり資料館マスコットキャラクター)が説明しています。実際に起こった災害の画像や映像がたくさん出てきましたが、皆さん真剣に視聴していました。
次に、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)から8つの自然災害(洪水、地すべり、土石流、がけ崩れ、雪崩、火山噴火、地震、津波)についてどのような災害か、また、被害のようすを説明しました。
さらに、「日本一の地すべり地帯」と言われる上越地方の地質の特徴について、太古の昔に遡り、プレートの移動やフォッサマグナの成り立ちから説明しました。上越地方は太古の昔は海で、海底にたまった砂と泥の地層が隆起してできたものであるため、弱い地質となっています。
その後、地層が海の中でどのようにつくられるのか、模型を用いて実験を行いました。重さの異なるビーズと石を筒の中に入れると、きれいに層に分かれました。実験を通して地層のでき方を理解してもらえたことと思います。
実験の2つ目として、左下の写真の液状化実験を行いました。液状化とは、地下水位の高い砂地盤が地震の振動により液体状になる現象です。右下の写真では、土砂災害の対策工事について模型により説明しました。
そして、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる人柱伝説についてDVDを鑑賞した後、館外にある人柱供養堂を参拝しました。供養堂には、昔からこの地区で多発していた地すべりをとめるために人柱になった僧侶の遺骨が今も祀られています。
最後に、たくさんの手が上がって感想を発表してもらいました。
「大地が崩れたり、これから何が起こるか分からないけれど、自分の身を守れるようにしたい。」、「災害から命を守れるように自分から行動したい。」、「いろいろな災害があることが分かった。備えをしたい。」
皆さん本日の防災教室でしっかり学んでいただいたことが分かり、講師としても嬉しく思います。
本日は、理科の地層の学習と防災学習の一環で来館していただき、学校に戻ってから防災新聞を作成されるとのことでした。素晴らしい新聞となることでしょう。
館内には他にもパネルや模型や映像資料がありますので、家族や友達とも来館し、防災等に関する理解を深めていただけると嬉しいです。
またのご来館をお待ちしております!
妙高砂防事務所は、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した、「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。防災意識の向上につながりますので、ぜひご来館ください!
地すべり資料館のページはこちら!