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11月13日(月曜日)に、明治小学校4年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
地すべり資料館への来館は初めてとのことでしたが、岩石や地層など、興味を持ったことについて質問したり、タブレットで記録をとったり、積極的に学んでくれました。
はじめに、シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを視聴しました。大切なことは、「過去の災害から学ぶこと」、「自分の命は自分で守ること」、「油断大敵!」。博士と地すべりくん(地すべり資料館マスコットキャラクター)と一緒に学びました。
次に、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)が上越地方の地質、地すべりが起こる仕組みについて説明しました。「日本一の地すべり地帯」と言われる上越地方はフォッサマグナ上に位置しています。フォッサマグナとはラテン語で「大きな溝」という意味です。フォッサマグナは太古の昔は海で、海底にたまった砂と泥の地層が隆起して地盤がつくられたため、上越地方は地すべりが起こりやすい弱い地質となっていることを学んでいただきました。
次に、2階の実験コーナーへ移動。板倉でみつかったシマシマの石を見てもらいました。
そして、地層が海の中でどのようにつくられるのか、模型を用いて実験を行いました。重さの異なるビーズと石を筒の中に入れると、きれいに層に分かれました。大雨が降ると川が濁ります。濁った川は小石、砂、泥を海に運び、重たいものから沈んで層になり、重さで固められた地盤が隆起して私たちの暮らす上越の地が造られました。
実験の2つ目として、左下の写真の液状化実験を行いました。液状化とは、地下水位の高い砂地盤が地震の振動により液体状になる現象です。液状化についての学習は初めてとのことでしたが、実験を通して理解してもらえたことと思います。
右下の写真は、土砂災害の対策工事について模型により説明している様子です。
最後に、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる人柱伝説についてDVDを鑑賞してもらいました。鑑賞後には拍手が!その後、館外にある人柱供養堂を参拝しました。供養堂には、昔からこの地区で多発していた地すべりをとめるために人柱になった僧侶の遺骨が今も祀られています。
館内には他にもパネルや模型や映像資料がありますので、家族や友達とも来館し、防災等に関する理解を深めていただけると嬉しいです。
またのご来館をお待ちしております!
妙高砂防事務所は、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した、「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。防災意識の向上につながりますので、ぜひご来館ください!
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