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妙高砂防事務所、上越市板倉区総合事務所などで構成される「地すべり資料館運営協議会」では、「冬の親子防災教室」を2月10日に実施しました。
まず初めに、妙高砂防事務所職員扮するなだれ博士が、雪崩の仕組みや危険性について説明する「防災講座」を行い、続いて、国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの職員が雪崩の映像を用いて説明を行いました。
防災講座の後、2つの班に分かれ、「雪崩模型実験」と「クマ太郎くん捜索体験」を交互に実施しました。
雪崩模型実験では、木がある斜面とない斜面に雪崩をイメージした発砲スチロールビーズを流し、雪崩の広がり方にどのような違いがあるのかを観察しました。木がある斜面は、木が雪を食い止める役割を果たしますが、木がない斜面は雪を遮るものがなく、大量の雪が斜面の下にある人家に押し寄せてくるため、「木が少ない斜面=雪崩の危険性が高い」ということを学びました。
雪崩実験の後には防災カードゲームを行いました。
カードには地震・水害・土砂災害が発生した時の危険な状況がイラストで描いてあり、遊びながら防災について学ぶことができるよう、国土交通省が作成したものです。皆さん真剣に、親子で楽しみながら学んでいただきました。
クマ太郎くん捜索体験では、地すべり資料館屋外を雪崩発生現場と想定し、電波受発信器「ビーコン」と、埋没位置を特定する道具「ゾンデ棒」を駆使して、雪崩に巻き込まれ雪に埋まったぬいぐるみのクマ太郎くんを捜索・救出しました。
参加者はビーコンが鳴る仕組みやゾンデ棒の使い方について説明を受けたのち、雪中で捜索を行いました。発見・救出が難航する様子もみられましたが、全員がクマ太郎くんを無事に救出することができました。
今年度は、新井消防署による消防体験も行いました。消防車に乗ってみたり、消防士の装備を身に付けたり、模擬消火器を使って的に水を噴射したり、楽しく体験を行いました。
冬の親子防災教室は平成28年度から実施しており、過去には少雪や新型コロナウイルス感染症拡大により中止した年もありましたが、当日は天気にも恵まれ無事に開催をすることができました。
防災教室を通じて「雪崩危険箇所には絶対に近づかない」ということを学んでいただきました。ぜひ家族や友人にも共有していただき、大人になっても覚えておいていただきたいと思います。
・日程 令和6年2月10日(土曜日) 9時~11時半
・会場 地すべり資料館(上越市板倉区猿供養寺)
・主催 地すべり資料館運営協議会(新潟県妙高砂防事務所・上越市板倉区総合事務所)
・後援 国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センター<外部リンク>