輸入飼料の代替として注目されている「子実用トウモロコシ」の収穫実演会を、10月20日(木曜日)に村上市荒川地区で開催しました。
子実用トウモロコシとは、飼料用トウモロコシのうち子実部分(実)のみを収穫したもので、乾燥・調製してから鶏、豚、牛などの家畜に給与します。
今年度から村上市の高収益作物等導入モデル実証事業を活用して、水田において子実用トウモロコシの栽培実証に取り組み、荒川地区の農事組合法人せせらぎと、神林地区の株式会社新耕農産に協力をいただきました。
8月3・4日に発生した豪雨災害や、その後の台風の影響で、ほ場の一部に浸水の被害がありましたが、トウモロコシは倒れず順調に収穫作業が行われました。
両法人の代表者は、「子実用トウモロコシは収穫時期が分散できて、栽培管理を省力化できることが強み、次年度は風の影響が強いほ場で耐倒伏性を実証したい」と話していました。
収穫実演会には地元生産者やJA、行政の関係者ら約70名が参加し、ヤンマーの普通型コンバインにコーンヘッダーを装着して、10aあたり約10分程度で刈取られました。
参加者からは、「風が強い荒川地区で子実用トウモロコシが栽培できるとは思わなかった」「作業時間が短くて驚いた」などの声が聞かれました。
稲作経営体が新たな作物の導入・拡大を図り、水田等を活用した飼料生産と利用を進められるよう、普及指導センターでは、地域内における「耕種農家」と「畜産農家」の耕畜連携の取組を支援しています。
※当日の収穫実演会の様子を、下記の「おいしい新潟の畜産チャンネル」で紹介しています。
https://youtu.be/sRV_FHTkoOY
〇生産者による栽培内容の説明
〇ヤンマーの普通型コンバインにコーンヘッダーを装着して収穫
〇子実用トウモロコシのうち子実部分(実)を収穫し、残さは畑にすき込みます