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【地域の普及活動】上越農業普及指導センターの取り組みを紹介します
上越農業普及指導センターの取り組みを紹介します
お米の安定的な生産に向けた情報の発信
今年度より、新採用職員として上越地域の作物担当に配属となりました。中川海です。
上越農業普及指導センターでは、適期収穫を進めるため、今年から新たに、こしいぶきやコシヒカリの籾黄化率情報をメールマガジン等によりお届けしました。
籾黄化率調査の様子
近年の高温条件下では、収穫適期が積算気温による予想日より早くなる傾向があり、収穫を始める目安となる籾の黄化率の変化を、画像とともにメール等でお届けし、農業者からは、わかりやすかった等の声を頂くことができました。
今後も農業者の皆さまのお米作りに有意義な情報提供に努めていきたいと思います。
2024年11月
中川 海
上越地域の盆花生産
上越地域では、お盆時期の切り花類の栽培に取り組んでいます。
盆花の主役、アスター
おもな品目はアスター、トルコギキョウ、ケイトウ、リンドウ、ユリなどで、それらを彩りよく束ねてラッピングし、販売します。
爽やかな色合いのトルコギキョウ
彩りよく束ねた盆花
販売先は地域の農産物直売所などで、鮮度が高く、色合いの良い花束は人気商品となっています。
現在、これら草花は蕾が出てくる時期となり、生産者は仕上げ管理に余念がありません。
2024年8月
佐藤 康志
冬の風物詩「アスパラ菜」
上越地域は水稲を中心とした地域です。降雪量が多く屋外での農作業ができない期間は、ハウスを利用したアスパラ菜の栽培が盛んです。アスパラ菜は苦みがなく、ほんのりとした甘みが特徴で、地域でも評判の高い野菜です。10月に種をまき、寒さで甘みの増す12月中下旬から3月まで収穫・出荷されます。
花をつけたアスパラ菜
冬期間は気温が下がり、凍害や病気が発生しやすいため、普及指導センターではハウスの温度管理や病害虫対策などについて巡回・指導を行いました。今後も安定した生産・出荷に向けた取組を継続していきます。
2024年5月
大田 康平
上越の絶品ナス「上越丸えんぴつナス」
上越市には、旧東頸城(きゅうひがしくびき)地域の山あいで、80年以上前から栽培されてきたすごくおいしいナスがあります。
収穫前の上越丸えんぴつナス
ぷっくりとした丸さに少し先端がとがっているのが特徴で、あくが少なく、果肉がとろけるような食感で、煮ても焼いても揚げてもおいしいナスです。
この上越地域在来のナスを守ろうと、平成26年に農業者3人で上越丸えんぴつナス研究会をつくって、種の保存と広く知ってもらうことを目的に活動しています。
もうすぐ栽培がスタートします。3月に種を播いて、収穫は7月上旬くらいからで、主にJAえちご上越の農産物直売所で販売されます。
直売所で販売される様子
昨年は何度か全国放送のテレビ番組で紹介されて知名度も上昇中です。
普及センターでは、今後も整枝や草勢管理の改善等安定生産に向けた支援を継続していきます。
2024年3月
串橋 直