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【地域の普及活動】村上農業普及指導センターの取り組みを紹介します
村上農業普及指導センターの取り組みを紹介します
中山間地域の持続可能な農業・農村の仕組みづくりを支援しています
普及指導センターでは、管内の中山間地域を対象に営農・集落機能の維持や新たな人材の確保に向けて、関係機関と連携し「ビレッジプラン2030」の取組を支援しています。
現在、4つの地区を選定し職員全員で分担しながら取り組んでいますが、対象地区は数集落から旧町全域まであり、地域の実情に合わせて範囲を設定しています。
令和2年から取組を始めた「関川村金俣(せきかわむらかねまた)」は5年目を迎え、集落の若手を中心に設立した「金俣開発部」の企画による「砂金米」田植え、稲刈り体験ツアーも4年目を迎え、地域行事として定着し、交流活動は順調に進んでいます。
今後は、地元の自主的活動が活発に行われるための、運営資金の確保や営農面での組織化を支援していきます。
消費者との稲刈り体験ツアー
昨年度から取組を始めた「村上市山北(むらかみしさんぽく)地区」では、担い手による横の連携強化と営農課題の共有が必要であったため、地域計画の策定と並行して、集落代表や担い手農業者等からなる「山北農業を考える集い」を設置し、協議の母体としました。
担い手の連携を図る手段としては、今年の8月1日に「山北担い手ネットワーク」を設立しました。
また、稲作栽培における水利の補修・改善を営農の最重要課題として、現地巡回を行い、その改善方法について協議を進めています。
春先に地区役員と水路を点検
対象地区の住民の方々が中心となった活動が展開されるよう支援しています。
2024年10月
髙橋 正弘
こんにゃくいもの導入に向けて
村上農業普及指導センターでは、村上市やJA北新潟と連携して「こんにゃくいも」の導入に向けて取り組んでいます。
こんにゃくいも植付(令和5年撮影)
岩船(いわふね)地域では、「鳥獣被害を受けにくい」「水稲作業と競合せず、省力栽培が可能」「販売が比較的安定」などのことから、こんにゃくいもの導入検証を進めています。
前々年は「豪雨」、前年は「高温・乾燥」と気象条件に恵まれませんでした。「今年度こそは」と、実証担当農業者の方は取り組みを開始しており、当センターは、関係機関と連携して支援を実施していくこととしています。
2024年7月
保苅 洋一
岩船地域女性交流研修会を開催しました
令和6年1月15日に「岩船(いわふね)地域女性交流研修会」を開催し、こんにゃくとみその加工実習と情報交換を行いました。参加者は、女性農業者13名、岩船農村地域生活アドバイザー(以下「アドバイザー」と言う。)7名、村上農業普及指導センターを含む関係機関団体7名で、総勢27名となりました。
講師はアドバイザーが務め、3グループに分かれて実習しました。みそづくり、こんにゃくづくりともに地域や家ごとで独自の技術がありますが、今回はレジェンドアドバイザーが作成したレシピを基に行いました。レシピでは表現できない技術は講師が分かりやすく説明し、要所要所で全員が集まって「コツ」を確認しました。
こんにゃくづくりの様子
みそづくりの様子
昼食は、アドバイザー役員が作った郷土料理を堪能しました。そこでも「秘伝」が話題となり「コツ」を聞く方々で賑わいました。参加者は和気あいあいと会話を重ね、充実した研修会となりました。
色々な年代の女性農業者の交流が図られたことで、加工技術の伝承はもとより、農村女性の活動の場が広がり、更なる活性化につながっていくことが期待されます。
2024年2月
鈴木 信
▼農村地域生活アドバイザーについて
農村地域において、自ら農業経営に取り組むとともに、農村女性の経営参画、社会参画、担い手の育成等の促進に意欲を持って貢献できる農業者を「農村地域生活アドバイザー」として県知事が認定し、農村女性の経営・社会参画の促進や農村女性活動の推進、及び農村地域の活性化を図っています。
村上地域の野菜生産発展に向けて
今年度より新採用で野菜担当として村上地域に配属になりました。遠山です。
村上地域では岩船米が有名ですが、野菜生産にも力を入れています。
普及センターでは生育調査やほ場巡回で野菜の生育状況を調べ、農家の方にフィードバックすることで栽培管理に生かしてもらっています。
ねぎの生育調査の様子
村上地域の野菜生産の発展のため日々現場で野菜について学び、県民の皆様の力になれるよう精進していきます。
2023年11月
遠山 駿斗