本文
【地域の普及活動】三条農業普及指導センターの取り組みを紹介します
三条農業普及指導センターの取り組みを紹介します
若手農業者の活動を支援しています
どろんこ塾は、県央地区の若手の生産者や農業に携わる方が集う4Hクラブ(農業青年クラブ)で、現在、12人の会員で構成されています。若手のコミュニティであることを重視しており、若手ならではの柔軟な発想と活力を活かし、にぎやかに活動を行っています。主に、月に1回の定例会のほか、どろんこ塾で管理する畑の作業、農業における課題解決を目指すプロジェクト活動、地域イベントへの参加活動などを行っています。
定例会の様子
特に本年はイベント参加を意欲的に行っており、クラブ員の生産する農産物の販売は好評で、主催者や地域から必要な存在として認知されています。
普及センターでは、若い生産者の交流による技術研鑽のため、今後も会の活動をより活発に行えるよう支援し、地域農業の担い手の育成に取り組んでいきます。
※4Hクラブ(農業青年クラブ)とは
4Hクラブは、農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hand)、科学的に物事をとらえることのできる頭(Head)、誠実で友情にとむ心(Heart)、楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)、これら4つのHを信条として掲げ、20~30代の若い農業者を中心に、プロジェクト活動、仲間づくりや地域交流などに取り組んでいる組織です。
2024年11月
森谷 太樹
水稲直は栽培普及の取組
稲作経営では、担い手の規模拡大に伴う労力不足や、近年の高温等異常気象による品質低下が課題となっています。
水稲乾田直は栽培*の導入は、育苗や田植え作業の労力軽減、作期分散による高温障害等のリスク分散、大豆・麦との輪作体系が組みやすいなどのメリットがあります。
普及指導センターでは、今年度乾田直は栽培の実証ほを設け、技術の検証をしているところです。これまで2回の現地研修会を開催し、管内の農業法人などに情報提供しており、今後実証成績の検討を行い、技術の普及に努めていきたいと考えています。
水稲乾田直は栽培現地研修会の様子(7月23日)
*水稲乾田直播栽培とは
畑状態の水田に種子を播き、苗立ちした後に水を入れる直は栽培の方法
2024年8月
長谷川 茂太
女性農業者の活動を支援しています
県央農村地域生活アドバイザー連絡会(以下「県央アドバイザー」という。)は、女性農業者35名で構成されており、主に各地区で食育活動や消費者との交流活動等の地域活動を通じて、農村地域の活性化を図っています。
三条農業普及指導センターでは、県央アドバイザーの活動内容を検討する場で、県内他地区の活動状況について情報提供を行うなどの支援を行うとともに、女性農業者を対象とした研修会の開催やイベントの周知等を行っています。
役員会の様子
今後も女性農業者がより意欲的に活動できるよう、継続的に支援していきます。
※農村地域生活アドバイザーとは
農村地域において、自ら農業経営に取り組むとともに、農村女性の経営参画、社会参画、担い手の育成等の促進に意欲を持って貢献できる農業者を「農村地域生活アドバイザー」として県知事が認定し、農村女性の経営・社会参画の促進や農村女性活動の推進、及び農村地域の活性化を図っています。
2024年5月
佐藤 実可
「弥彦むすめ」の栽培が始まっています
「弥彦(やひこ)むすめ」は、新潟県産えだまめの先陣を切って出荷される、弥彦村(やひこむら)の特産品のえだまめです。今年も2月初めから順次、は種、育苗作業が始まりました。
綺麗に芽が出揃いました
最も早く出荷されるハウス栽培では3月上旬に定植が行われ、その後、露地の2重トンネル栽培、1重トンネル栽培に続きます。あまり知られていませんが、トンネル栽培の植付け作業は、トンネル内に人が入り、腹ばいのような状態で後ろに下がりながら手作業で定植する大変な作業です。
このトンネル内に人が入って定植します
「弥彦むすめ」は寒暖の激しい冬から春の気候の中での栽培になることより、普及センターではJA営農指導員とともに、ほ場巡回による生育の確認や、温度や施肥管理等の指導を行っています。
このように大切に育てられた「弥彦むすめ」は5月初旬から出荷が始まります。ぜひご賞味ください。
※トンネル栽培:畦に防寒用のビニールをトンネル状にかけて栽培する方法
2024年2月
赤澤 光