本文
【見つけた!農業びと】農業を支える側から「担う側」へ~地域への思いが導いた転身~ 土田 淳一さん(刈羽郡刈羽村)
農業を支える側から「担う側」へ~地域への思いが導いた転身~ 土田 淳一さん(刈羽郡刈羽村)
刈羽村上高町(かみたかまち)の「農事組合法人アグリ上高町(以下、アグリ上高町)」に就業した土田 淳一(つちだ じゅんいち)さんを紹介します。
土田さんは23年間勤めた村役場を退職し、今年4月からアグリ上高町で農業者として新たな一歩を踏み出しました。
役場では10年間にわたり農業関係業務を担当し、多くの生産者と関わる中で地域農業の後継者不足という課題を実感してきました。そんな中、地域の青年会活動を通じてアグリ上高町の代表と出会い、集落の農地の大部分を担う法人が将来的な担い手不足に直面している現実を知りました。
「地域農業を支える人がいなくなってしまうかもしれない」。その危機感が、行政として外から支える立場ではなく、自ら農業を担う決断につながりました。将来的な経営継承も見据え、土田さんはアグリ上高町への転職を決意しました。

「地域農業を守り、次世代へつないでいきたい」と語る土田さん
就業後は、除草剤散布後の水管理がうまくいかず十分な効果が得られなかったこともありました。一方で、早朝から除草剤で抑えられなかった雑草を手作業で除去し、田んぼがきれいになっていく様子を見た時には大きなやりがいを感じたそうです。「自分の取組がそのまま結果に表れるところが農業の面白さ。成功も失敗も次の学びにつながる」と話します。
また、法人の従業員だけでなく、地域の生産者からも多くの支えを感じています。作業中に飲み物の差し入れをもらったり、長年培われた栽培技術を教わったりする中で、就農前は農業に対して孤独なイメージを抱いていましたが、実際には多くの人とのつながりに支えられ、地域の温かさを実感しています。

従業員と手を取り合いながら作業する土田さん(右)

コンバインによる収穫作業を行う土田さん(左)
今後は新たに18haの農地を引き受け、機械設備の充実と経営の安定化を図る予定です。「地域農業を守ること、次の世代へつないでいくこと、そして儲かる農業を実現すること。この3つを柱に地域農業の発展に尽力したい」と力強く語ってくれました。
地域農業への強い思いを胸に、新たな挑戦を続ける土田さん。その一歩が地域の未来を支える大きな力となることが期待されます。
情報提供:柏崎農業普及指導センター(2026年11月)


