畜産研究センターでは、約1,000羽の鶏を飼育しています。毎年3月にひよこのふ化があり、成鶏(せいけい)になるまでの5か月間大切に育てます。ふ化したばかりのひよこは、体温調節ができないので、室温を36度に保った育雛器(いくすうき)の中で過ごします。ひよこは、好奇心旺盛で目にしたものをくちばしでつついて確認します。餌もすぐ食べ始めます。
育雛器の中で休むひよこ
餌を食べるひよこ
1か月ほど経過すると体がだいぶ大きくなり体温調節もできるようになるので、育成鶏専用のケージに移動します。
育成鶏専用ケージで餌を食べる鶏
2か月経過するとオスのトサカが徐々に大きくなり始めるので、見た目でオスとメスの判別ができるようになります。写真の上段がオスで、中段がメスです。
ふ化後、2か月目の鶏
4か月目には、ほぼ成鶏と同じ大きさにまで成長し、5か月目となる8月ごろからメスは卵を産み始めます。成長した鶏は、試験研究や「にいがた地鶏」の雛供給に利用します。当センターでは、蜀鶏(とうまる)、名古屋種(なごやしゅ)、横斑(おうはん)プリマスロックという品種の鶏を飼育しており、今回の写真は名古屋種です。
ふ化後、4か月目の鶏