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大気中の酸素が体外受精卵の発育に悪影響を及ぼす。その影響は体外受精後6~8日の最後の短期間、大気中の酸素濃度約20%曝しただけでも影響がある。食品保存用のナイロンパック内に低酸素ガスを充填し、受精卵を培養することにより24時間程度の短期間であれば大気中の酸素による傷害を軽減できる。
平成14年度活用技術
発情後6日目にGnRH25μg投与し、その2.5日後から過剰排卵処置を行うことで、採卵成績が向上する。
平成14年度活用技術
採卵成績不良牛及び廃用予定牛においても、OPUを利用することによって移植可能な体外受精卵の作成が可能であり、受精卵の安定確保が図られる。
平成14年度活用技術
従来の排卵同期化・定時人工授精法よりも安価なホルモン剤としてhCGを用いたGnRH-PG-hCG法により高率に排卵同期化を行うことが可能である。また定時人工授精による受胎率も良好である。
平成13年度普及技術
利用途が限定される低ランク胚であっても、短時間培養した後にダイレクトトランスファー法(ダイレクト法)で凍結して、移植を行うと、37.5%の受胎率を得ることができ利用性が高まる。
平成11年度活用技術
牛体外胚の凍結において、耐凍剤は1.5Mエチレングリコール(EG)で、凍結速度を-0.5℃/minから-0.7℃/minに早めることにより、胚の生存率が高まり、受胎率向上が期待される。
平成9年度参考技術
牛の体外受精技術において、血液型検査済みであれば、卵巣採取や実験室内での培養に際して個体識別を行うことにより、血統登録が可能な胚を作出し、優良資質を持つ牛卵子の有効活用が図られる。
平成9年度普及技術
牛の体外発生に用いる基礎培地は、従来の5%CS(子牛血清)加M/199に比較して、5%CS加CRlaaにβ-MEを50μml添加することで胚の発生率が向上し、体外胚の生産コスト低減が図れる。
平成8年度参考技術
屠場出荷、疾病(乳房炎)による鑑定殺、肥育前期の3種類由来の優良牛の可能胚が得られ、本技術が優良牛の有効活用の一助になることが明らかになった。
平成8年度成果情報
牛胚はエチレングリコールを耐凍剤として凍結することにより、移植時には一切の耐凍剤除去操作を省略でき、凍結胚の生存性の高い簡易な凍結および移植方法で、受胎率の向上が図られる。
平成6年度普及技術
牛の体外受精において、精子はヘパリンで3時間の前培養処理と同様な受精能獲得効果が認められ、さらに精子濃度1,500×10^4/ml(最終濃度750×10^4/ml)以下とすることにより、胚盤胞発生率が高まる。
平成6年度参考技術
粗飼料としてサイレージを通年給与した場合と比較して、乾草給与は血中のβ-カロチン値及びビタミンE値が低くなる。
採卵時における血中β-カロチン値が200μg/dL~400μg/dLの範囲にある供卵牛の採卵成績は、200μg/dL以下及び400μg/dL以上の場合より良好となる。
黒毛和種の供卵牛では採卵時における血中ビタミンA値は推定横体数が増加するとビタミンA値も上昇し、双方の間に正の相関(P<0.05)が認められた。
黒毛和種の供卵牛でβ-カロチン製剤を給与すると血中のβ-カロチン値は短期間で上昇するが、採卵成績の向上のためには長期間給与する必要がある。
平成6年度参考技術