ページ番号を入力
本文
牛ふん・豚ふん堆肥中の現物中全カリ・全リン酸含量は、希硫酸抽出後、小型反射式光度計(RQflex)を用いることにより簡易・迅速に推定できる。同方法により鶏ふん堆肥の全カリ含量も推定できる。
平成14年度成果情報
本ソフトを用いることにより、家畜ふん堆肥を連年施用する場合など、 手計算では繁雑な施肥設計が簡便に行える。
平成14年度普及技術
家畜ふん堆肥中のリン酸は緩効性であるが、成分当たりの単価は安く、利用性は化学肥料に劣らない。また、家畜ふん堆肥中塩類の正体は「食塩」ではなく、肥料成分として利用できるカリウム塩である。この両成分が基肥より削減可能である。
平成14年度研究情報
家畜ふん堆肥および乾燥ふん中の窒素は、施用後1ヶ月間で急速に分解・放出されるが、その後の分解は緩やかである。炭素(有機物)はいずれの堆肥もゆっくりと分解を続ける。
平成14年度研究情報
子豚後期用飼料中の銅濃度を120ppmから30ppmまで低減しても、増体成績に影響しないで、ふん中の銅量を70%程度減少することができる。これにより、豚ふん堆肥の積極的な利用促進が図られる。
平成14年度活用技術
乳牛尿は貯留することで大腸菌群数が減少する。貯留尿を曝気処理すると硫化水素臭が減少し、アンモニア臭のみとなる。
平成14年度参考技術
水分の高い乳牛ふんの堆肥化副資材としてシュレッダー裁断紙が利用できる。 廃汁が少なく、高温を持続でき、製品堆肥の取り扱いがよい。
平成13年度研究情報
雪上堆肥散布はクローラ式堆肥散布機により10a当たり7分、1時間で88aの作業能率である。2月末の堆肥散布により消雪が5~7日早まる。堆肥中の肥料成分の20~30%が田面流出水中に流去する。堆肥の散布量は10a当たり1tが適当である。
平成12年度研究情報
家畜ふん堆肥の土壌中における有機物の分解性は製造法により大きく異なり、堆積方式で製造された牛ふん、豚ふん堆肥の分解は緩やかであるが、密閉撹拌方式で製造された豚ふん堆肥は30日間で急激に分解する。
平成11年度活用技術
乳牛ふんの堆肥化において副資材としてモミガラを用いる場合は、容積比で牛ふん1に対してモミガラ1.1~1.3の割合で混合し、容積重を600kg/立方m 以下に調製すると順調に発酵する。
平成10年度普及技術
搾乳牛ふんとモミガラで水分72%に調整した混合物に、エネルギー源として食品製造業から排出される廃食用油を添加すると、水分及び容積重の減少が促進され、戻し堆肥として利用できる。また、廃食用油の添加により、硝酸態窒素の生成が抑制される。
平成10年度活用技術
ヒラタケ及びエノキ廃床は水分が高く、そのままでは堆肥の副資材として適さないが、堆積しておくことで水分の低減が可能である。水分を低減したヒラタケ及びエノキ廃床は、堆肥の副資材として利用できる。ヒラタケ及びエノキ廃床を副資材として用いた堆肥は、モミガラ及びオガクズを用いた場合に比べ肥料成分が高い。
平成10年度活用技術
近赤外分析法による畜種共通の検量線により家畜堆肥中の全窒素及び炭素は 畜種にかかわらず高い精度で推定できる。リン酸の推定は豚堆肥では可能である。
平成10年度活用技術
貯留尿中窒素成分のほぼ90%は速効性肥料として利用できるアンモニア態窒素である。
貯留尿中のアンモニア態窒素成分と加里成分は5倍希釈尿のEC(電気伝導度)を測定すること により簡易に推定できる。
アンモニア態窒素の推定式は
NH4-N(%)=0.0494X-0.064
加里の推定式は
K2O(%)=0.0874X-0.038X:5倍希釈尿のEC(mS/cm)
である。
平成9年度参考技術
家畜ふんの堆肥化において、初期水分を低くして酸素を供給することにより、腐熟の進行と悪臭物質であるVFA(揮発性脂肪酸)・NH3-N(アンモニア態窒素)の低減を図られる。
平成9年度参考技術
簡易踏込み豚舎の敷料として、膨軟化モミガラはオガクズに比べて肥育豚の発育および敷料の水分変化等に差はなく、オガクズの代替えとして利用できる。
平成5年度成果情報