一般的に養豚経営では、トウモロコシが主体の配合飼料をエサとして与えていますが、その原材料のほとんどを輸入に依存しており、近年は価格の高騰が大きな課題となっています。
そこで、畜産研究センターでは、地元の生産組合が栽培したエサ用の米(飼料用米)を豚に食べさせて、飼料費を抑える工夫をしています。
飼料用米は食用米と同じように栽培、収穫された米を、豚が消化しやすい大きさに粉砕してから与えます。
約2mm以下になるように粉砕します
通常、肥育後期(体重70~115kg)になると1日に3~4kgほどのエサを食べるようになるため、市販の配合飼料に3割ほど混ぜて給与する場合、1頭が1日に約1kgもの米(ご飯にするとお茶碗で約15杯分)を食べる計算になります。
県内各地でも、地域の稲作経営と養豚経営がつながり飼料用米を給与することで豚肉のブランド化につなげている事例も見られています。
飼料用米をエサに混ぜて与えます
たくさん食べてどんどん大きくなります