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日本酒に関してビギナーが抱きがちな疑問・気持ちにスポットを当て、解決策や答えを探っていく、日本酒ビギナーによる日本酒ビギナーのための連載。
今回のテーマは、『味の違いが分からない!』(1)。
(1)です。全3回の予定です。
日本酒を飲むと、口いっぱいにお米由来の独特の風味が広がります。
「おいしい気はするけれど、ちゃんと理解できていないと思う。」
「酒蔵によって異なる酒の細かい味の違いがはっきり分からない。」
「よく分からないまま飲むなんて、日本酒がもったいないのでは?」
…などなど、もやもやしたことはありますか?私はあります。
そもそも、日本酒を飲み慣れていなくて余計に違いが分からない、という方も少なくないのではないでしょうか。
どうしたら違いが分かるようになるだろうかと考えていると、採用されたばかりの頃に提出した書類について、「大切な部分はラインを引いて協調してね」と言われたことを思い出しました。
…そうだ、いっそ味の違いをより強調してみよう!
というわけで、味に違いを出せそうなツールをご紹介します。
今回は、『ぽんしゅグリア』((株)FERM8)!
レモン味です。
ワンカップにドライフルーツとハッカ糖が入っており、注ぐものは冷でも燗でも炭酸割りでもソーダでも紅茶でもヨシという、なかなかのオールラウンダーです。
注ぐ清酒は、『テンナマ』(天領盃酒造)の冷!
ぽんしゅグリアに合うお酒は、ご自分で見つけてください!というのが大前提なのですが、とっかかりとして「爽酒」が合いますよ、とされています。
爽酒は、文字どおりスッキリ飲みやすい清酒で、普通酒や本醸造のものを指します。
店頭で爽酒を探していたところ、ネイビーとレッドが目に留まる!力強くも気品ある書体の”生”!脊髄反射で手が伸びる!本醸造…これだ!!
つまりは、パッケージ買いです。
さて、まずはテンナマそのものを飲んでみます。
さっぱりしていて飲みやすい…酒造の紹介ページを見ると、フルーティと書かれています。
なるほど、これがフルーティ!
ナッツやドライフルーツなどをつまみたくなりました。
ふと思ったのですが、氷の代わりに冷凍フルーツを入れてもおいしかったりしますかね?
ビギナーなりにテンナマを味わい…いざ、味変!
ここからハッカ糖が溶けるまで混ぜます。
すこし溶け残っています。
冷なのである程度は仕方ないかな…ということで、いただきます!
まだ、テンナマの味が強いです。
かすかなレモンの香りとハッカ糖の甘み…これは、ロックで飲みたい雰囲気!
日本酒感を楽しむには、グッドタイミングかと思われます。
個人的にはもう少しレモン感が欲しかったので、少し置いてみることにしました。
カシューナッツをつまむなどして5分ほど待ち、改めて飲みます。
…レモンの風味がガッツリ出ています!
ゴクゴク飲んで、あっという間になくなってしまいました。の、飲みやす~い。
注ぐだけで日本酒カクテルを楽しめる手軽さはビギナー的にありがたいですし、時間経過で味が変化するため、日本酒の味が引き算で印象に残っていくところが新感覚でした。ビジュアルもテンション上がる!
他にもいちごや梨、ル・レクチェなどフレーバーがたくさんあるので、甘い味がお好みのビギナーさんはぜひ試してみてくださいね。
*第2回更新は、5月19日(金曜日)の予定です。