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日本酒に関してビギナーが抱きがちな疑問・気持ちにスポットを当て、解決策や答えを探っていく、日本酒ビギナーによる日本酒ビギナーのための連載。
テーマは『味の違いが分からない!』(3)。
ラストは、炭酸割りです!
炭酸割りといえば、メジャーな味変(というよりは、アレンジでしょうか。)だと思われます。
が、お酒コーナーをぶらぶらしていたら、どこかから声が聞こえてきました。
「日本酒って、割ってもいいの?なんか怒られそう。」
たしかに……?
そのまま飲んでも味わい深く、十分おいしい。
そんな日本酒を割るなんて……?
しかし、日本酒は、割ってもおいしいんです!!
「槽垂れ(ふなだれ)」とは、もろみを絞る時、圧力をかけずに槽(ふね)から自然に流れ出るお酒を加水せず瓶詰めしたもので、強い味わいが楽しめるお酒とのことです。
ひとまずそのまま舐めてみると…酒ッ!(それはそうです。)濃醇の文字通り、ガン!とくる味わいです。ロックや冷やで飲むことがおすすめされており、これは好相性の予感。
原酒と炭酸水の割合は、1:1で…
季節感のあるビジュアルになりました。
飲んでみると…ハイボールのような飲み口!!
日本酒の炭酸割りについて調べていた際、「日本酒ハイボール」なる単語をしばしば見かけたのですが、なるほどの納得です。
普通の炭酸水を使用しましたが、味が濃いので強炭酸水や、もしかしたらレモン風味のものも合うかも?
揚げ物や濃い味の料理にとても合いそうなお味でした。
県北のスーパーにてゲットしました。
そのまま飲むと、すーっとおいしく、後味もすっきり。とてもお食事に合いそうです。
原酒ではないので、炭酸水との割合は3:2ほどで割ると…
さらに飲みやすくなってしまいました。
おいしい!おいしい!と飲んでいたら、あっという間にグラスが空に…。
反省し、2杯目はじっくり飲みます。
口に入れた時は炭酸が強いですが、後味にしっかり日本酒が来ます。
これは、平日でも楽しみやすそうです!
ちょっと意味合いが違うかもしれませんが、日本酒サワーとでも言いますか、さらりと飲めてしまいました。
「毘」で「びしゃもん」と読むそうです。
にごり酒はもっとクセがあるものと構えていましたが、こちらはスッキリ飲みやすい、やさしい味わいのお酒でした。
こちらは試しに強炭酸水と3:2ほどで…
酒粕が炭酸に踊らされています。プチプチと泡が弾けるたび、お米のいい匂い!
味わいは爽快!と思ったら、強炭酸水を使用したからか想像よりもしっかりめになりました。
酒粕と炭酸のおかげか、飲んだ後は満腹感があります。
意外と、チョコレート等の濃厚な甘味のおつまみが合うかもしれません?
炭酸割りは、割ることで度数が下がり飲みやすくなるほか、炭酸水か強炭酸水か、割合をどうするか等、自由が利くので自分好みの割り方を模索する面白さがあります。
炭酸で割ると酸味が控えめになるため、開けてから日が経ってしまった日本酒も飲みやすくなるとか…。
いろいろな酒蔵さんから販売されている、日本酒仕込みの梅酒等も相性が良いですね。
(一般的に梅酒と言えばホワイトリカー(焼酎)を使用しますが、日本酒仕込みの梅酒は、日本酒が米の甘味を持っているため、砂糖は少なめで漬けこみます。そのため、日本酒の旨味があり、飲み口のすっきりした梅酒となっています。)
少しずつ暑くなってきたこの時期に、さわやかな炭酸割りもいかがでしょう?
※とてもさっぱりしていますので、飲みすぎ注意です。
*次回更新は6月9日(金曜日)予定です。