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みなさんは日本酒を造る酒蔵へ足を運んだことがありますか?
全国一の酒蔵数(R4.4現在88蔵)を誇る新潟県でも、酒造りを行う酒蔵内の見学ができたり、貴重な資料を公開している酒造会社がたくさんあります。
普段なかなか見られない酒造りの道具や現場の雰囲気を見たり感じたりすることができて、とてもおもしろいですよ。それぞれの酒蔵の酒造りの違いや工夫を見つけるのも楽しいです!
今回は、実際に訪れることができる県内の施設をご紹介します。
酒造りの道具を見て・その酒蔵の歴史を知って、日本酒を楽しんでください✨
今回お邪魔したのは、発酵の町・摂田屋(長岡市)にある吉乃川『酒ミュージアム 醸蔵』です。
摂田屋は江戸時代から醸造文化が栄えた町で、日本酒だけでなく味噌や醤油などを造る会社も同じ地域内にあります。
吉乃川は、なんと天文17年(1548年)創業!上杉謙信が活躍した戦国時代から酒造りを行う、新潟で現存最古の酒造会社です。
そんな吉乃川の歴史を垣間見られる施設『醸蔵』は、2019年にオープンしました。
もともと大正時代に建てられたこの鉄筋コンクリート造の建物は、1階が瓶詰工場・2階が蔵人の寝泊まりする場所として使われており、『常倉(じょうぐら)』と呼ばれていたそうです。そこから『醸蔵(じょうぐら)』に生まれ変わったのですね。
2011年には建物は、国の登録有形文化財にもなりました。
白を基調とした広い空間の中へ入るとまず、天井の立派な梁に感動!三角形に組まれたこれは、鉄骨トラス組といい、建設時の大正時代のままだそうです。
そしてその下にある、木でできた大きな道具?入れ物?に目がいきます。近付いてみましょう!
これは酒と酒粕に分けるために醪(もろみ)を搾る『上槽(じょうそう)』の作業で実際に使われていた槽(ふね)という道具だそうです!醪(もろみ)が入った酒袋と言われる白い袋を、箱状になった空間へ敷き詰めます。はじめは自らの重さでお酒が垂れていき、最後は上からの圧力で搾っていきます。
壁には、かつて酒造りなどに使われていた道具や昔の広告や写真などが展示されています。
道具はその状態の良さから、蔵人たちがいかに大切に使用してきたかを感じることができます✨
昔の広告を見比べてみると、時代によって違いがありおもしろいですね!
こちらには過去使用されていた酒瓶やラベルなどが展示されていました。レトロなラベルはこのままインテリアやグッズにできそうなくらい素敵です!
他にも、酒器や日本酒の製造方法に関する展示や、日本酒造りを学べるゲームコーナーなどがあり、大人から子供まで楽しめる充実した内容となっていました😃
酒器の展示で可愛かった一品。ひらがなで書かれた「さかまい」の文字がゆるくて何とも言えません😍
ゲームコーナーでは、タブレットを操作して酒造りを体験できます✨
ぐるっと展示を見終わった先に見つけたBEERの文字。酒蔵にビール?!
なんとここでは、長岡初のクラフトビールも造られているんだとか!
酒造りに使う酵母の技術を応用してパン酵母を製造するグループ会社があり、そこで造られたビール酵母を使用しているのだそうです。原料には日本酒造りに欠かせない米こうじも使われているそうで、酒蔵が造るクラフトビールならではの工夫ですね👏
ここまでで、日本酒やビール欲が刺激された方に朗報です!
実際にお酒を飲むことができるSAKEバーもあります!!アルコールが飲めない方にはおいしい甘酒もありますよ♪
ショップも併設されており、お酒やクラフトビールはもちろん、お猪口やおつまみなども販売され、充実の品ぞろえです!
店員さんにおすすめを伺うと、春ふわり 純米を紹介して頂きました。
その名の通り春季限定で、桜を思わせるピンクの瓶がかわいらしいです🌸
おみやげに購入して飲んでみましたが、日本酒のうまみがふわりと感じる優しい味わいでした!
近くには鏝絵(こてえ)が見事な蔵や、発酵をテーマにしたショップもあるので、天気の良い日は醸蔵を拠点に摂田屋を散策してはいかがでしょうか
※新型コロナウイルスの感染拡大の状況によって、営業日や営業時間の変更等がある場合があります。最新の情報は、公式ページでご確認ください。
吉乃川『酒ミュージアム 醸蔵』
住 所 … 新潟県長岡市摂田屋4-8-12(吉乃川敷地内)
JR長岡駅から車で15分、JR宮内駅から徒歩で10分
営業時間 … 午前9時30分~午後4時30分 (SAKEバー L.O午後4時)
定休日 … 火曜日(祝日の場合は翌水曜日)・年末年始
予 約 … 不要(10名以上の場合は要予約)
入館料 … 無料(試飲等有料のものもあり)
駐車場 … 40台(無料) ※施設向かいの「市営摂田屋駐車場」(9:00~17:00)
公式ページ… https://yosinogawa.co.jp/johgura/<外部リンク>