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受益面積…237.5ha
総事業費…2,860百万円
土地改良区…五十公野土地改良区
受益者数…268人
本地区は、新発田市の南部に位置する田園地帯です。昭和30年頃に10a区画で耕地整理されました。隣接する五十公野山には五十公野公園があり、春は60万本のあやめが咲く「あやめ園」では多くの人々で賑わいます。
農業者の高齢化や米価の下落傾向の中、農業者が未来に希望を持って営農できるよう、”稼げる農業”、”持続可能な農業”、”若者に選ばれる産業としての農業”を目指すとともに、これらの実現に向けた地域担い手の育成が急務となっております。
このため、本地区ではほ場整備を契機とした経営規模の拡大や生産コストの低減、稲作だけに頼らない農業経営への転換に向けた*1多角化・*2複合化等による経営基盤の強化を推進し、併せて*3農地農業用施設の*4湛水被害を防止することで、優良な農地の確保と安全な地域づくりに取り組んできました。
*1多角化:生産+加工・販売など
*2複合化:米+園芸作物(野菜・果物・観賞用植物)の生産
*3農地農業用施設:水田、道路、水路等
*4湛水被害:大雨等による水害
本地域では、近年の異常気象(ゲリラ豪雨)等の影響により湛水被害が多発し、水田の*5汎用化や生産性の向上に支障をきたしていました。
このため、湛水防除事業を併せて実施することで、排水性の向上、防災機能の高い安全安心な農村づくりと経営規模の拡大を図りました。現在、園芸作物等の生産拡大へ取り組みを進めております。
*5汎用化:排水を整備したことにより、水はけが良くなり、麦・大豆等の畑作物の栽培にも利用できる汎用性の高い水田
五十公野地区では小規模区画(10a)から大規模区画(1ha)への整備、また用排水路も整備したことにより作業性及び排水性が向上し、営農条件が改善された汎用化水田においてブロッコリーの生産に取り組んでいます。