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【上越】最近よく聞く大麻ってなんだろう
大麻草とその疑いのある植物を見つけたら教えてください!
連絡先
上越地域振興局健康福祉環境部(上越保健所)医薬予防課
Tel: 025-524-6134
Fax: 025-524-6998
大麻ってなに?
「大麻」を知っていますか?「大麻」とは、大麻草という植物とその植物から作られる乾燥物や樹脂などの製品をいいます。
近頃は新聞やニュース等で大麻の乱用が大きく報道されているので、名前だけはなんとなく聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?近年、芸能人やスポーツ選手、大学生や高校生の間で大麻の乱用が広がっており深刻な社会問題となっています。
身近にある大麻草
大麻草は古くから繊維や種子を採るために栽培されてきた植物です。大麻草の種子は七味唐辛子に入っていたり鳥のエサに用いられたりします。大麻草から取れる繊維は丈夫で、吸湿性が高く、冷涼感があり、夏の衣服をはじめかばんや敷物等様々に用いられています。身近なところで衣食住に関連しているのです。戦前は広く一般で栽培されていました。
しかし、大麻草には感覚、感情に働く成分が含まれています。身体に摂取することで、ありもしないものが見えたり、何もしたくなくなったりすることから、戦後、大麻取締法で規制されるようになりました。
現在でも、大麻草は自然に生えているものがあります。また、近年不正に栽培されたものが散見されるようになりました。上越管内の山間地でも、何者かがこっそり他人の土地で大麻草を栽培していたという事案がありました。ご注意下さい。
大麻草を栽培等すると
大麻草を正当な理由なく栽培、所持、譲渡(販売)、譲受などすると麻薬及び向精神薬取締法違反等となり懲役や罰金に処せられます。
大麻草を見つけたら
大麻草とその疑いのある植物を発見したときは、まずその場を離れて下さい。それが不正に栽培された大麻草ならば、栽培者が近くにいて、犯罪に巻き込まれたり被害に遭ったりする可能性があります。そしてすぐに、発見した場所、生えている大麻草のおおよその本数等について最寄りの保健所に教えて下さい。
大麻草の見分け方
大麻草の特徴と大麻草に似ている植物を紹介します。この写真と説明を見て、見分け方を学んで下さい。日常生活の中で、あれは大麻草じゃないか?怪しいぞ!という植物を見つけたら、最寄りの保健所に教えて下さい。
大麻草の特徴を写真で説明します
全体的特徴
大麻草は6月頃に芽を出し、8月頃には草丈が3mにもなり花をつけます。小さいときは他の植物と見分けがつきにくいのですが、生長した夏季(8月~9月)は一番見分けがつきやすいです。葉は、独特の青くさい匂いがします。秋頃には種がつき、冬には枯れてしまいます。
落ちた種は、また翌年以降に芽を出し、放置すると周囲に広がり、一面に大麻草が繁茂することもあります。
葉の特徴
葉は、3枚から9枚の小さな葉が集まって手のひらのような形になっています(小葉掌状)。葉全体の大きさは10cmから20cmです。
花の特徴
大麻草の花は夏季に咲き、雄花(左)と雌花(右)が別々の株につきます。性別があるということです。雌株は、葉のつけ根に穂状の雌花を多数つけます。雌花は樹液でねばねばします。
大麻草と間違われやすい植物
「麻」と名のつく植物は、大麻草以外にもいろいろありますが、そのなかでも大麻草に間違われやすいのは洋麻(ケナフ)です。
大麻草と比べてケナフの葉は1枚で、基部まで深く切れてなく、葉の葉脈は不鮮明です。花は大麻草と全く異なりますので、花の咲く夏季は見分けが簡単につきます。
5月から9月は不正大麻・けし撲滅運動期間です。
新潟県では大麻・けしに対する正しい知識を普及させ、不正栽培及び自生の大麻・けしを全面的に撲滅することを目的に「不正大麻・けし撲滅運動」を実施しています。