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【上越】救急病院の受診状況
二次、三次救急医療では深刻な問題を抱えています
救急医療体制とは
休日や夜間にみなさんがけがや病気になったとき、迅速な救命救急措置を行うための医療体制のことで、「重症度」に応じて初期(一次)、二次、三次救急医療という3段階の体制をとっています。
初期救急医療
軽症(入院の必要がない、処置後に帰宅可能)の方を診療する救急医療です。「重症度」を判断する役割を担っています。
開業医(一般診療所)、上越休日夜間診療所
二次救急医療
入院治療や手術を必要とする重症の方に対応する救急医療です。主に入院設備のある病院が該当します。
労災病院、上越総合病院、けいなん総合病院、上越地域医療センター病院、妙高病院、柿崎病院、知命堂病院
三次救急医療
二次救急医療では対応できない、高度な治療が必要な重篤患者に対応する救急医療です。救命救急センターのある病院等が該当します。
県立中央病院
令和5年度の上越保健所管内病院の救急患者数の合計は年間約2万1千人となっています。そのうち、自家用車もしくはタクシー等で救急外来を受診する自主来院患者が5割を占めています。令和2年度に自主来院の患者数が約1万人に減少し、その後は同程度で推移しています。
病院の救急外来の機能は、少数の重症患者を診療することに特化しているため、多数の患者を診療できる体制にはなっていません。緊急度の低い方が多く受診すると、病院は大きな負担を強いられてしまいます。
上越保健所管内病院の救急患者数推移