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【上越】知っていますか? CKD(慢性腎臓病)
「CKD(慢性腎臓病)」という言葉を聞いたことがありますか?
平成27年の県の調査によると、「CKD(慢性腎臓病)という言葉を聞いたことがある人の割合」は男性32.8%、女性41.2%と、認知度の低い状況でした。
- 日本では、成人の約8人に1人はCKDと推計されています。
- 上越地域の平成27年度CKD関連調査によると、健康診査等を受診した方の約10%がCKDであると推計されました。
CKD(慢性腎臓病)とはどのような病気でしょうか。
CKD(慢性腎臓病)とは
- たんぱく尿があるなど、腎臓の働きが慢性的に低下している状態をいいます。
- 初期の自覚症状が少ないため本人も気がつかないうちに進んでしまいます。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病の方は、CKDの進行が早いと言われています。
CKDの定義
CKDは1、2のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態です。
- たんぱく尿や尿潜血(血尿)等の腎障害がある。
- 腎機能(eGFR)※が60mℓ/分/1.73平方メートル未満
※「eGFR」とは
「推算糸球体ろ過量」のことです。腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。血清クレアチニン値と年齢と性別から計算できます。健診結果に「血清クレアチニン」があるか確認してみましょう。
CKDの発症と進行
食べ過ぎ、運動不足、喫煙等の好ましくない生活習慣により、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム等の生活習慣病になることで、腎臓が障害を受け、この状態が継続すると、CKDになります。
さらに放置していると腎臓の機能が低下、重症化し、末期腎臓病になり人工透析が必要となったり、心筋梗塞、脳卒中、心不全のリスクにもなります。
予防や早期発見のため、定期的な健診受診と生活習慣の改善が大切です。
生活習慣を見直してCKDを予防しましょう!
生活習慣病やメタボリックシンドロームはCKDの発症と深く関わっています。
まずは、生活習慣を見直してCKDを予防しましょう。
- 食生活を改善しましょう。
- 腹八分目で、よく噛んで食べましょう。
- 主食、主菜、副菜をそろえてバランスの良い食事を心がけましょう。
- 塩分を取り過ぎないようにしましょう。
- お酒の飲み過ぎに注意しましょう。
- 運動習慣を身につけましょう。
適度な運動は肥満の予防・解消の他、生活習慣病の予防・改善にも効果的です。まずは、体を動かす機会を増やしましょう。 - 禁煙しましょう。
たばこは多くの病気の危険因子です。禁煙しましょう。
※治療中の方は主治医の指示に従ってください