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【上越】令和元年度地域振興事業 ソフト事業実績(その3)
令和元年度に上越地域振興局が実施した地域振興事業(ソフト事業)を紹介します。
異文化交流における食品衛生確保事業
事業目的
外国出身の食品事業者等への食中毒予防対策を実施し、食の安全・安心を確保する。
事業内容
〇令和元年度スキーシーズン到来前、外国出身の旅館経営者と従業員等を対象とした衛生啓発事業を実施
・外国語(英語)パンフレット等の作成及び配布(赤倉地区・斑尾地区)
・外国語による衛生講習会開催(日時:令和元年12月18日、場所:赤倉温泉インフォメーションセンター)
事業成果
外国語による衛生講習会に同席した地元旅館組合・食品衛生協会の役員からは、外国出身者への食中毒予防対策が適切に行われ、安心したとの感想を頂きました。また、参加者アンケート結果では、全員から講習会に満足したとの回答を得ました。
講習会へ参加できなかった人からは、「英語パンフレットを分けて欲しい。」、「講習会を再度、開催して欲しい。」などの問合せがあり、講習会が好評であったとともに、外国出身者の食品衛生に対する関心が高いことが認識できました。
外国語食品衛生パンフレット
上越圏域医師U・Iターン戦略推進事業
事業目的
上越圏域(上越二次保健医療圏;上越市・妙高市・糸魚川市)への医師のU・Iターンを図るとともに、その定着を図るための連携・協働体制を整備する。
事業内容
〇上越圏域への医師のU・Iターン促進に向けた情報発信
・上越圏域の自然環境、実際に勤務する医師の声等を紹介する県外医師向けパンフレットを作成し、県外にいる地元高校卒業医師へ配布
・知事・市長からの手紙及びリーフレットを作成し、パンフレット送付時に同封
・首都圏のU・Iターン関係団体、圏域内の病院、市等にもパンフレット等を送付し、活用してもらうよう依頼
○戦略推進会議の開催
・圏域内の医師会、病院、市、地域振興局から構成される戦略推進会議を開催し、情報発信の具体策等について検討
・医師確保に資する取組を検討し、県医師・看護職員確保対策課へ提案
事業成果
戦略推進会議を設け、上越圏域の関係者が医師確保策について協議・検討を行い、圏外医師向けパンフレット作成など、事業に反映させることができました。
パンフレット等の配布がきっかけとなり、圏域へのU・Iターンを検討している県外医師から問い合わせがありました。首都圏のU・Iターン関係団体、圏域内の病院、市等の関係団体へもパンフレット等を送付しており、今後の活用が見込まれます。
医師確保のパンフレット
上越・妙高グリーン・ツーリズムによる交流人口拡大事業
事業目的
上越・妙高地域にある農家民宿、農産物直売所、農家レストラン等をマップ化し、モデルルート等を提示したガイドマップを作成することにより、施設間の連携を強化し、エリア一体となったグリーン・ツーリズムを推進する。
事業内容
○上越・妙高地域の農家民宿、農産物直売所、農家レストラン等をマップ化し、掲載施設や上越市・妙高市の観光案内所に配布・設置
・マップ表:掲載施設の位置、交通網がわかる地図、四季ごとのモデルルート、おすすめポイントを掲載。
・マップ裏:各施設の写真、特色等を掲載。QRコードで各施設のホームページにリンク可
○外国人向けに、日本語版「上越妙高グリーン・ツーリズムガイドマップ」を翻訳した英語版ガイドページを上越地域振興局ホームページへ掲載
事業成果
ガイドマップ配布の施設等に来訪者の反応をお聞きしたところ、様々あるガイドマップの中で、農家民宿、農産物直売所、農家レストランに特化したものはあまり見かけないとのことで、掲載施設の方々からも喜んでいただくことができました。上越地域の特色あるグリーン・ツーリズム関連施設を観光客等にPRできました。
グリーンツーリズム妙高上越ガイドマップ Joetsu Myoko Green Season Guide (英語/English)
笹ヶ峰周辺森林情報発信事業
事業目的
笹ヶ峰県民の森遊歩道沿いに樹名板を設置し、森林情報を発信することで、訪れた人達に森林に親しんでもらえるフィールドにする。これにより、観光資源の有効な場としてリピーターを含む来場者拡大を目指す。
事業内容
県民の森に訪れた人達に森林情報等を提供することで、森林浴をより楽しいものにできるように笹ヶ峰県民の森遊歩道沿いに樹名板を設置する。
事業成果
緑の少年団上越地区交流集会(150名)や緑の学習(4校)で、クイズラベルの樹名板などを通して、笹ヶ峰県民の森の樹木の解説を行い、笹ヶ峰県民の森の森林情報PRに繋げることができました。
「イワミズサクラ」を紹介する樹名板
耕作放棄地での高収益作物の栽培推進事業
事業目的
耕作放棄地を活用し、中山間地で導入可能なトウガラシなどの高収益作物の栽培技術を確立するとともに、加工品商品・販売等の6次産業化に取り組み、農家の所得向上と地域の活性化を図る。
事業内容
○高収益作物の試験栽培における取り組みと輪作物の試験的栽培の取組について
・先進農家や普及員から栽培農家への栽培指導。
・試験的に連作障害回避のための作物わわ菜(ミニ白菜)を栽培。
○栽培マニュアルの作成
・2年間栽培した結果等から韓国トウガラシの栽培マニュアルを作成。
○プロモーション等による販路の維持拡大
・販路開拓のため食品メーカーを招聘し、現地説明。
○その他
・畑作物先進地視察研修会
・加工品の商品開発の検討
事業成果
栽培指導によりトウガラシの栽培面積と単収が増加しました。栽培マニュアルの活用で栽培者の定着と技術向上が見込まれ、農家所得の向上が期待できます。販売先は、前年から取引していた食品メーカー1社と取引を開始し、今後も取引継続の見通しとなっています。
トウガラシ栽培圃場 トウガラシの加工品
職業体験会開催事業
事業目的
- 小・中学生に様々な職業体験の機会を提供し、上越地域への就業について考える契機とする。特に金属加工や建築をはじめとしたものづくり分野について着目させ、進路の選択肢のひとつとしてもらう。
- 人材のニーズが高い分野(建設、医療、介護等)について、関係団体と連携してPRする。
- イベントの参加や体験、展示により、交流の促進を図る。
事業内容
○小・中学生対象の仕事体験
・金属加工や大工、自動車の整備など、様々な仕事の体験
・テクノスクールの機械を用いた在来線に関するグッズ作製の体験
・建設業協会・地域整備部の協力による建設機械の乗車体験やデモ運転
・県看護協会・社会福祉協議会の協力による看護・介護等の体験
事業成果
来場者は保護者を含め1,573名で前年度の2倍ほどとなり、多くの小・中学生に対して上越地域の産業の魅力を周知できました。また、職業理解、就業に対する意識付けの促進をすることができました。
「子ども仕事塾」チラシ