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【柏崎】狂犬病の発生を予防しましょう
- 平成18年11月に、日本国内で36年ぶりに狂犬病発症者が2例発生しました。
- 発症者はいずれも海外からの帰国者で、海外で狂犬病ウイルスに感染し、帰国後に発症したものとみられています。
- 狂犬病は、通常ヒトからヒトに感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。
- 海外にお出掛けの際は、事前に渡航先の狂犬病流行状況を確認するとともに、狂犬病の流行地域で犬などの動物に咬まれた場合は、医療機関または最寄りの保健所(柏崎地域においては柏崎地域振興局健康福祉部)に御相談ください。
狂犬病とはどんな病気なのですか?
- 狂犬病は、狂犬病ウイルスによって引き起こされる動物由来感染症です。
- 狂犬病ウイルスは、ほぼすべてのほ乳類からヒトに感染する恐れがありますが、アジアでは犬が主な感染源です。
- 一部の地域を除いて世界的に感染したという例が分布してますが、ヒトへの感染及び感染による死亡例はアジア・アフリカ地域に集中しています。
狂犬病の発生状況【厚生労働省ホームページにリンク】<外部リンク>
どのような経路で感染し、どのような症状が出るのですか?
- 狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染している犬などの動物に咬まれた場合、その唾液に含まれる狂犬病ウイルスが体内に侵入して感染します。
- 通常、ヒトからヒトに感染することはありません。
イヌなどの動物が感染した場合の症状
- 感染後、2週間程度で発症します。発症すれば高い確率で死亡します。
- 主な症状として、よだれを垂れ流す、狂ったように暴れる、さらに進むと全身麻痺や昏睡などがあります。
ヒトが感染した場合の症状
- 感染後、1か月から3か月ほどの潜伏期を経て発症します。
- 発症初期においては、風邪に似た症状の他、咬まれた場所にかゆみや熱っぽさがあります。その後、不安になったり、水を怖がるようになったり、興奮や錯乱状態になります。
- 発症後2日~1週間後には昏睡や呼吸障害が生じ、高い確率で死亡します。
狂犬病を予防するために、どのような制度があるのですか?
飼い犬の登録と狂犬病予防注射の義務付け
- 犬の飼い主に次の事項を義務づけています。
- 犬を飼い始めてから30日以内に、市町村に犬の登録をすること。
- 毎年1回、飼い犬に狂犬病の予防注射を受けさせること。
- なお、犬の登録と予防接種については、次のリンクを御参照ください。
飼い犬に咬まれたとき、または飼い犬が人を咬んだときの届出制度
- 国内で犬に咬まれたときまたは自分の飼い犬が人を咬んだときは、保健所に届出をします。
- 保健所は事案を調査し、万一狂犬病の疑いがある場合は必要な措置をとります。これにより、万一その犬が狂犬病に感染していた場合でも、さらなる感染の拡大が防止されます。
動物検疫制度
- 海外から日本に犬を輸入する場合は、動物検疫所で検疫を受け、安全性の確認を受けた後に国内に搬入されます。
- 動物の検疫に関する情報は、下記のリンクを御参照ください。
農林水産省 動物検疫所のホームページへリンク<外部リンク>
狂犬病予防のためのヒト用ワクチンの接種
- 狂犬病の感染予防や発症を食い止めるために、ヒト用ワクチン接種を有料で受けることができます。
- 狂犬病の流行地域に渡航する際は、事前にワクチン接種をしておけば感染のリスクを抑えることができます。
- 予防のためのワクチン接種(暴露前接種)は、全部で3回行います。1回目から4週間後に2回目を、6か月後に3回目を接種します(3回目の注射のあと約6か月間の免疫が得られます)。
- 犬に咬まれて受傷したときのワクチン接種(暴露後接種)は、暴露前接種をしていない場合、全部で6回行います。(咬まれた後できるだけ早く1回、以降3日後、7日後、14日後、30日後、90日後)
- 予防のためのワクチン接種をしている場合でも、犬に咬まれて受傷した場合はワクチン接種が2回(咬まれた当日と3日後)必要です。
狂犬病を予防するために気を付けてもらいたいこと
一般のみなさま
- 狂犬病は、通常は感染した患者から感染が拡大することはありませんので、落ち着いて行動してください。
- 万一、国内で犬に咬まれた場合は、まず傷口を水道水(流水)でよく洗い流してください。
- また、最寄りの保健所(柏崎地域においては、柏崎地域振興局健康福祉部)に犬に咬まれた旨の届出をしてください。
国内で犬を飼っている方
- 飼い犬やあなたを含めた周りの人々の安全を守るために、犬の登録と年1回の予防接種を必ず行いましょう。
- 飼い犬があなたやあなたの周りの人々を咬んでしまった場合は、最寄りの保健所(柏崎地域においては、柏崎地域振興局健康福祉部)に犬が人を咬んだ旨の届出をしてください。
海外に渡航される方
- 渡航先での狂犬病の流行状況を御確認のうえ、必要に応じてワクチン接種をすることをお勧めします。
- 海外での狂犬病の発生地域を確認するには、次のリンクを御活用ください。
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