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令和6年9月11日 新潟県知事 定例記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式Youtubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
1 日時 令和6年9月11日(水曜日) 10時01分~10時37分
2 場所 記者会見室
3 知事発表項目(10時01分~10時02分)
4 質疑項目(10時02分~10時37分)
- 新潟県民栄誉賞の贈呈について
- 柏崎刈羽原発について
- 「大規模災害時におけるインバウンドの超広域避難に関する研究会」について
- 県病院局とJA新潟厚生連の協議の場について
- 兵庫県知事について
- 「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録について
- トキエアについて
- JA県中などによる要望について
- 令和6年産米の仮渡金について
- 自民党総裁選挙について
知事発表
お手元に資料があるかと思いますけれども、先般のパリオリンピックで大活躍された古俣聖選手に新潟県民栄誉賞を差し上げることとしました。先日も報告に来ていただきましたけれども、皆さんご承知の通り、フェンシングの男子エペ団体で銀メダルを獲得されたということで、本当に県民に感動を、あるいは夢、そうしたものを与えていただきましたし、郷土意識といいますか、県民のふるさと意識の高揚に顕著な功績があったということで、新潟県民栄誉賞を贈呈することとしたいと思います。表彰の具体的な日程等は、後日調整の上、決定したいと思います。私からは以上です。
(資料)新潟県民栄誉賞の贈呈について [PDFファイル/52KB]
質疑
Q 代表幹事(NHK)
グランパレというフェンシングの聖地の中で、あれだけの活躍を見せられたということで県民の一人として、知事はどのように・・・。
A 知事
うれしいですよね。この間おいでいただいたときにも申し上げました。フェンシングはフランスの国技だそうです。もちろん、パリオリンピックではいろいろな会場で盛り上がったそうですけれど、フェンシングは本当に大きな盛り上がりだったと仰っていましたけれど、大舞台で大活躍ということで、うれしいということしかないですね。
Q 新潟日報
フェンシングの古俣選手、佐賀で開かれる国民スポーツ大会で・・・
A 知事
旗手を引き受けていただいたのです。
Q 新潟日報
新潟県代表として出場されるということなのですけれども、今後の活躍はどのように・・・。
A 知事
実力をお持ちですので、今度は県の代表として、しっかりポイントを稼いでいただきたいと思います。
Q 新潟日報
先日8月末(8月30日)に古俣選手が訪問されましたけれど、実際にしゃべってみて、印象などいかがでしたか。
A 知事
礼儀正しいといいますか、本当に新潟でお育ちになっているということで、大変親近感を感じました。
Q 代表幹事(NHK)
原子力関係閣僚会議の関係についてお伺いします。先週金曜日(9月6日)に開かれた原子力関係閣僚会議で、県が6月に要望していた原発事故の際の6方向の避難路やシェルターなどについて、国が整備する方針が示しました。知事が再稼働の是非をめぐる議論の材料の一つとしてきた、避難路整備の要望に国として応える姿勢を見せたと取ることができると思うのですけれど、知事の受け止めをお聞かせください。また、このような整備の方針については、今後協議の場をつくって具体化させていく必要があると思うのですけれど、例えば、計画の策定であったり、予算計上など、どういった段階までいけば、知事が考える議論の材料となるのか、その考えについてお聞かせください。
A 知事
この場でもお答えしたような気がしますし、取材を受けたときにも、これまでもお答えしていますけれども、政府が前面に立って、地元の理解を得ていくと言ってこられたことの表れだと思います。ただ、入口に入っただけ、方針を示しただけであって、これから検討するということですので、検討が進む中で、県の要望に沿った結論となっていくことを見極めたいと思います。
Q 代表幹事(NHK)
議論の材料というときには、例えば・・・。
A 知事
もちろんこれも既に(議論の)材料です。材料という言い方がぴったりかどうか分かりませんけれども、県民が柏崎刈羽原発にどう向き合うかという気持ちを固めていく上での一つの要因ではあると思います。
Q 代表幹事(NHK)
つまり、この計画、今の段階で入口に入ったということなのですけれども、今後、具体的になっていく過程で、材料としての精度が上がっていくような認識・・・。
A 知事
そうですね。それの受け止めが、どんどん変化していくと思います。
Q 代表幹事(NHK)
もう一点、知事が先ほど繰り返し県民の理解が深まったかどうかを見極めるということを仰っていたと思うのですが、県民の理解が深まったという状況について、どのように把握されていく・・・。
A 知事
私自身も例えば首長と話し合う機会もありますし、いろいろな皆さんの報道もありますし、様々県民の声を聞く場面もあります。そうしたものを、情報を得ていく中で、私自身も県民の気持ちがどう固まるのかというのを見極めていきたいと思います。
Q 新潟日報
今、知事からも入口に入っただけと、これからだというお話がありました。今後、事業の具体化に向けて、県としてはどのように関わって、どう進めていくのかについては、いかがでしょうか。
A 知事
まず、避難路の整備については、県は要望していますし、それを受け止めていただいて協議の場をつくると言っていただいていますので、県もそのメンバーに入って、これから具体的な検討を進めていくということだと思っています。
Q 新潟日報
いわゆる6方向に放射状に逃げる避難・・・。
A 知事
避難路についてはね。その他、シェルターなど、いろいろ要望を10項目程度していますので、それはそれぞれ国の方の検討が進んでいくと思います。
Q 新潟日報
6方向の放射状の避難道路についてなのですけれども、国への要望書の中でも、具体的にどの部分を補修してほしいなど・・・。
A 知事
それは実務的には伝えています。
Q 新潟日報
まだ公になっていない部分もあると思うのですけれども・・・。
A 知事
これからの協議ですよね。その中で、国の方もいろいろな立場といいますか、道路整備という意味では、国交省などがどのような判断をされるのか、それに対して財源的な手当を経済産業省がどう用意できるのかなど、財政当局も含めて、これから国の中でいろいろな議論が行われるのだと思います。
Q 新潟日報
先ほどNHKの質問でもありましたけれども、例えばその計画の策定や、予算の計上など、どの段階まで行けば、知事として判断できるといいますか、議論の材料になり得る・・・。
A 知事
既に議論の材料になっていますよ。入口へ入って、政府の姿勢を見せてくれたのですから、県民は少なくとも、この点に関して、どのようにそれを感じているかは分かりません。これから聞いていかなければいけませんけれども、もう既に、いわゆる判断の材料になってきています。それは先ほどもお答えしたように、検討が進んで、その結論が明らかになっていくごとに、また気持ちも動いていくのではないのでしょうか。
Q 新潟日報
逆に言うと、知事の考える入口という話があったので、出口というのは・・・。
A 知事
国が結論を示してくれる、いつ頃までに、どこの何をどう整備するということを決めていただければ、それは協議の場で、これから順次、明らかになっていくと思います。
Q 新潟日報
しっかりとした日程感など、そこも含めて・・・。
A 知事
そうですよね。具体的な箇所、具体的なものが明らかになっていけば、例えば、県民の安心感、不安感が和らぐなど、そういった変化が出てくるのでしょう。
Q 新潟日報
別の観点なのですけれども、今回、岸田首相が指示したというところで、岸田首相、退陣を既に表明されていると思うのですけれども、退陣表明した岸田首相の指示が、今後、総理が変わることが見込まれる中で、政府として一貫した方針になるのか・・・。
A 知事
私に聞いても分かりませんが、当然、政府、行政は継続的に行われるものだと思いますので、ちゃぶ台返しのようなことはないと思いますけれど。
Q 新潟日報
そこは次期首相・・・。
A 知事
関係閣僚会議で合意されていることであれば、そうそう向きが変わるということはないのだろうと思います。
Q 共同通信
再稼働判断について、以前の知事会見で、県民の意思が大体2年以内に固まるのではないかとお話があったと思いますが、今回の政府方針を受けて、県民としては一つ判断材料が、入口とはいえ、増えたと思いますが、その2年以内というのは・・・。
A 知事
私は2年ということは、それほど強調して言った覚えはないです。いずれ固まるだろうと。何年もかかるということではないと思いますという程度で言っただけで、何か2年に意味があるわけでもないです。(意思が)固まるのを私は見極めるということを申し上げています。
Q 朝日新聞
避難道路の他にも、例えば電源三法交付金の対象地域を少し拡大するなど、他にも様々な要望を出していたと思います。ただ、今回の回答の方針の中に入ってなかった部分も多々あると思うのですけれども、国が前面に立って地元の理解に立とうとする表れといえるのでしょうか。
A 知事
(いえるの)だと思います。
Q 朝日新聞
入らなかったことについて・・・。
A 知事
資料をつぶさに見ていませんけれども、国としては県の要望をしっかり受け止めるということをはっきりさせたのだと思います。ですので、これから順次、検討が進んでいくのだと思います。
Q 朝日新聞
特に電源三法交付金の対象地域が入らなかったことはどうですか。
A 知事
入らないといいますか、今回の関係閣僚会議の場で具体的な資料を示されたわけではないのかもしれませんけれども、受け止めていただいていると私は理解しています。
Q 朝日新聞
それも含めて受け止めて・・・。
A 知事
県の要望全体を受け止めていただいていると思っています。これは受け入れない、これは受け入れるなど、そのような割り振りのようなことを、国はやっていないのではないですか。しかもこのような打ち返しはないと思います。ですので、丸ごと受け止めていただいたと思っていますし、検討はこれから項目ごとに進んでいくのだと思っています。
Q 朝日新聞
今回、具体的に示されなかった部分については、これから県として何か働きかけをする・・・。
A 知事
検討の状況なり、検討の結果は、いずれ確認していかなければならないし、当然、国も言ってくると思います。
Q 新潟日報
原発の関係で補足といいますか、追加なのですけれども、知事は先週(9月4日)の記者会見でも仰っていましたけれども、県民の再稼働判断についての議論について、3つの論点があると仰っていたと思いますけれども、それと少し別次元ということで、地域のメリットという論点もあるという話です。今回、国の方針の中では、特に示されていないと、先ほど(質問が)出ましたけれども、自民党県連としては、地域のメリットがあるようにと、国に要望をしていますけれども、改めて、県として地域のメリット、扱いといいますか、県民は議論するかもしれませんけれど、県としては、そこの要望というのは考えて・・・。
A 知事
どこかの段階で、県としての要望というのもあるかもしれませんけれども、今の段階で具体的に、あれやこれなど、そういったものはないです。
Q 新潟日報
県民の議論を見ている中で、そういったものが必要だと判断すれば、県としても地域のメリットをしっかり・・・。
A 知事
そうですよね。論点としてあるということは申し上げていて、全然次元は違いますけれど、先日もどなたかにお答えしていますけれど、必要なものというのは、必要性や安全性などの議論でしょうけれど、おそらくそういったメリットというのは、それがあると良いという、十分条件のようなものだと私は思いますけれども、当然ながら、それがあることが、県民の向き合う態度を決める上で、大きな要因になり得ると思いますので、どこかの段階で整理がいるかもしれません。
Q 新潟日報
(9月6日に)閣僚会議があって、その日、笠鳥副知事のところに資源エネルギー庁の幹部の方が説明に来た後で、UPZ(原子力発電所から概ね5~30km圏)の代表ということで、関係首長の方とも、その後、長岡市で懇談をしました。そこで磯田市長は、避難道路やシェルターというのは有効だと思うけれども、それが全てではないと、それこそ入口のような話をされていましたけれども、知事としては、立地自治体以外の意見集約ということも議論としてあると思うのですけれども、現状の立地自治体以外の意向といいますか、今回の閣僚会議の受け止めというのは、どうご覧になっていますか。
A 知事
一つ一つの受け止めは、今の段階では分かりませんけれど、これから首長と、例えばブロック別の懇談会をやっていきますし、そうした場でも確認していきたいと思います。個別にもいろいろな場面でお会いしますので、お話を伺う機会は多くあると思います。
Q 新潟日報
冒頭で知事が仰った県民の受け止めなど、気持ちが固まっていくのを見極めたいということで・・・。
A 知事
そうですね。
Q 新潟日報
例えば、首長の意見を聞くなど、具体的に仰いましたが・・・。
A 知事
例えば、以前から公聴会をやるなど、いろいろな最後の判断、私自身の結論を出す時期が来ると思いますけれども、その時に県民からどのような情報を集めるかというのは、いずれ考えなければいけないと思います。
Q 新潟日報
具体的にどう集めるかというところ・・・。
A 知事
そうですね。公聴会というのは一つあるのだろうなとは思っています。
Q 新潟日報
なかなか定量的に把握するというのは難しいと思いますし・・・。
A 知事
難しいです。難しいでしょうけれども、いろいろな情報は、いろいろな入り方をしてきますので、それは総合的に判断するということしか言いようがないです。
Q 新潟日報
今のところ、首長との意見交換や・・・。
A 知事
(首長との意見交換は)一つの情報の入り方ですよね。
Q 新潟日報
公聴会なども・・・。
A 知事
その先には、そういったこともあり得るかなと思います。
Q 新潟日報
それ以外に、具体的に今何か・・・。
A 知事
今決めているものはないです。
(「大規模災害時におけるインバウンドの超広域避難に関する研究会」について)
Q 新潟日報
山梨県の長崎知事が先週、山梨、新潟、長野、静岡の4県で、南海トラフの地震の際に、インバウンドの避難など、帰国支援の研究会を設置するということを発言されています。中央日本四県という枠組みだと思うのですけれども、花角知事、研究会設置の意義と、今後の展開について、どのような認識か・・・。
A 知事
実は、その話は8月の終わりに、中央日本四県サミットを開く予定だったのですが、残念ながら迷走した台風の影響で、延期になっていまして、その知事会議の場で、長崎知事から提案されると段取られていたものなのですけれども、延期になったものですから、ご発表になったと理解しています。実務的には、当然調整をしていまして、既に中央日本四県の中でも、山梨県と静岡県は、インバウンドは特に富士山の観光ということで、大変な数のインバウンドが、訪日外国人が訪れている、そういった状況の中で、万が一の災害発生時に、そうした訪問中の外国の方々をどう安全に円滑に確実に避難していただくか。避難という部分と最終的には帰国していただければいけないので、避難の部分はそれぞれ自治体も、県内、その地域に訪問中の外部の人をどう安全に避難させるかというところはある程度の研究といいますか、検討が進んでいると思うのですけれども、その大量の方々を最後帰国させる、つまり空港までどう運ぶか、案内するかという辺りは、おそらく手つかずで、この中央日本四県で、たまたま山梨県は空港がありませんけれども、静岡も新潟も長野も空港があるということで、当然、国も参加していただいて、先導的、パイロット的に検討を進めようということが趣旨だと聞いていまして、それはもっともだと思っています。
Q 新潟日報
今後、新潟空港を活用して、実際に・・・。
A 知事
おそらく太平洋側と日本海側は同時被災しないという部分がありますので、南海トラフ(地震)で太平洋側の大きな災害が予想される中で、例えば、新潟県の空港にどう誘導していくのか、そうしたことがこの検討の研究会のテーマになっていくと思います。
Q UX
一部報道で、JA新潟厚生連と県の病院局の協議が始まるという報道がありました。この事実関係で、仮に協議することになったら初めてだと思うのですが、論点、どの辺りになるのか、知事の見解を・・・。
A 知事
実務的にはもう協議していると思いますけれど、担当部局に確認していただきたいのですが、おそらく幹部を入れて、実務的な協議もやっていると思いますが、幹部を入れて、もう少しフォーマルな形で検討、協議の場を設けるという趣旨だと思います。具体的な日時、メンバーまでは承知していませんので、部局に聞いていただきたいと思うのですが、こうした実務的な協議というのは、これまでもやっている趣旨、狙いは、ご承知の通り、厚生連と県立病院は、新潟県の地域医療を支える2大病院のネットワークです。この2つのネットワークがどういった形で今、新潟県7つの医療圏ごとに、医療の再編、持続可能な医療体制ということを目指して、再編の議論が行われています。もう一部、県央(基幹病院)などは一定の手当をしましたけれども、そうした医療圏ごと、地域ごとの再編の中で、多少地域によって存在感は違いますけれども、やはり厚生連のネットワークと病院局のネットワークが、主要な登場人物になるわけで、そこで、それぞれの病院をどのように役割分担するのかや、機能を分化させるのかなど、そうしたことを考えていかなければならないのですけれども、主要登場人物である厚生連と県立病院で、まずは議論を深めておくという趣旨だと理解しています。最終的には、医療圏ごとの地域医療構想調整会議において、関係者全体で議論されるのですけれども、その前に、主要人物で議論を深めておくということだと思っています。
Q 新潟日報
ちょうど8月末(30日)に上越地域での医療再編の議論がありまして、中期再編の素案について今年度内に合意を目指すという方針が出されています。そういった動きもある中で今回、県と厚生連とで協議を進めるということは、やはり意義があるといいますか、必要性があって・・・。
A 知事
今言ったように主要人物が話をしておくことが、全体で議論をするときに、円滑に進める要因になるのではないでしょうか。
Q 新潟日報
上越の中期再編の方では、厚生連と県立病院が今、中核的な病院を担っていて、キーマンになると思うのですが、この協議会で期待することは・・・。
A 知事
まさに持続可能な医療提供体制、県民がどこに住んでいても、安心して質の高い医療を受けられるような環境を作ること、しかもそれが持続可能であること、これが重要だと思っています。もう一つ、県立病院のネットワークと厚生連病院のネットワークの協議の場では、地域ごとの医療再編の議論も、おそらく中心になるのだろうと思いますけれど、一方、協力できることはあるのです。例えば、これは私の想像ですけれど、医薬品や備品等の共同購入など、そういったこともお互い、それぞれ今、経営改革を進めようとしている、取り組んでいる中にあって、協力できるものは協力していこうということは、そういった点も話し合われると思います。
Q 読売新聞
新潟労災病院の閉院についてなのですけれども、地域医療の再編、持続可能な地域医療のためというのは、知事が再三仰っているのですけれども、この前、閉院に反対するような署名が1万4000筆くらい集まったということで、地域の方の理解を得るのは難しいと、私自身取材して感じていまして、地域の方へ改めて説明を受けるなど、そういった何か検討されていますでしょうか。
A 知事
担当部局に具体的なアクションについては、確認してもらいたいと思いますけれども、地域の皆さんが安心していただけるような情報の提供、理解の促進は必要でしょう。
Q 読売新聞
具体的なことは考えて・・・。
A 知事
具体的なアクションは部局に確認していただきたいと思いますけれども、一般論として、そうした理解の促進は必要だと思います。
Q 共同通信
他県のことで恐縮なのですが、兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑について伺います。兵庫県議会の議員全員が、知事に対して辞職要求をする方針で、県政の混乱が続いていますが、花角知事はこの問題をどのように見ているのか、知事が辞職するべきかということは・・・。
A 知事
私がそれについてコメントする立場ではありません。
Q 新潟日報
「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録から1カ月が過ぎました。お盆時期は観光客の入り込みが昨年よりも増えたということがありまして、また、「佐渡島の金山」の入場者数、過去10年で最多というような報道があります。この1カ月振り返っての知事としての手応えなど・・・。
A 知事
手応えという言い方が良いのか分かりませんけれど、やはり効果が出てきているのではないかなと。効果をいうのは、「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたということで、今仰った、訪問客が増え、例えば、佐渡に宿泊される方も増えているということで、地域への経済効果というものは出てきていると思います。ただ、今後、人が来ればまたいろいろな課題も出てくるのだろうと思いますし、そうした課題が出てくれば、しっかり地元自治体とも連携しながら、その課題の解決に向けて取り組んでいきたいと思いますし、もう少しいえば、佐渡だけの経済効果ではなくて、新潟県全体に経済効果が広がるように取り組んでいきたいと思っています。
Q 新潟日報
課題の点についてなのですけれども、昨日(9月10日)県の(佐渡金銀山世界文化遺産)学術委員会が開かれまして、専門家の皆さんからいろいろ保全関係に関しての、これから進む課題などを進めていこうというような、そういった意見が交わされました。その保全活動、保全関係について知事は、今後どのように進めて・・・。
A 知事
昨日の学術委員会があったということ自体は、内容の報告を受けていませんので、承知していませんけれども、保存はまさに登録をするときに、保存計画をしっかり示ししてますので、それに沿って、確実に次の世代に渡していかなければならない大切な遺産ですので、しっかり保存には取り組みたいと思います。
Q 読売新聞
トキエアについてなのですけれども、中部国際空港、中部線への就航も決まったというところで、改めてそちらに対する期待感と・・・。
A 知事
いえ、決まったとは聞いていません。報道がありましたけれども、調整中ということだと思いますけれど。
Q 読売新聞
調整中ということで、もし実現するとなった場合の期待感・・・。
A 知事
もともと彼らが立てていた事業計画ですから、着実に実現に向けて動いているということは喜ばしいです。
Q 読売新聞
トキエアは、佐渡空港、佐渡線も今検討されていますけれども、県としても「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録から1カ月ということもあり、いつまでに佐渡線を通してほしいなど、県として・・・。
A 知事
いつまでにといった、そういった問題ではないと思います。物理的に安全に運航できるかどうか、そのために県は今、佐渡空港の改修作業をやっていますし、そうした状況、しっかり運航できる環境は、県としてしっかり整えたいと思います。国との協議が進み、運航できるという状況になったのであれば、そこから先は、利用促進に向けて県も応援していきたいと思います。
Q 読売新聞
空港の改修の目途のようなところは・・・。
A 知事
必要な改修はもう着手しています。
Q 読売新聞
いつまでに終わるというところは・・・。
A 知事
具体的には担当部局に聞いていただきたいのですけれど、少なくとも今年度中の事業ではないかと思います。
Q 新潟日報
農業関係で一点お伺いしたいのですけれども、先週、JAの関係(団体)の方から、来年度予算の要請があったかと思うのですけれども、その中で、知事の発言の中で、需要に応じた生産に関して、インセンティブに関しては引き続き考えたいというように仰ったかと思うのですけれども、この現状で、来年度に向けてインセンティブというのは、どのようなことを考えて・・・。
A 知事
今でも、作付のいろいろな奨励金のようなものを出していますので、それはおそらく、来年も維持することになるだろうと思います。金額等、仕組みを少し、制度をいじる場面があるかどうか分かりませんけれど、来年度予算に向けて議論していきたいと思います。
Q 新潟日報
令和6年産米が出た段階や、作付面積が決まった段階で見ていくような形になる・・・。
A 知事
来年度予算を固めるのはこれからですので、状況を見ながら、どういった需要に合った米づくり、生産にどう誘導していくかというところの手段ですよね、インセンティブと言っているのは。それをどのように組み立てるかは、これからの議論です。
Q 新潟日報
コシヒカリの仮渡金と概算金が、今年上がったのですけれども、新潟だけではなくて、全国の他の産地でも上がってきて、ブランドという部分でいうと、どんどん他県の産地も上がってきているのではないかと見えるのですけれども、この概算金が全体的に上がっているというのを、どのように知事は受け止めていらっしゃいますか。
A 知事
米づくりにコストがかかっていますから、コストが今、例えば資材や肥料など、生産者としてみれば、様々なコストの上昇分をしっかり米の値段に転嫁していきたいわけです。その部分が今、たまたま米不足のような状況も、ある意味で追い風といいますか、それが要因にもなっているとは思いますけれども、お米の値段が上がっているというところで、概算金を決められたJAは、そのぐらいの値段で売れるだろうという値段で決めているだけのことで、お渡しをするということを決めただけのことで、新潟のコシヒカリ、新潟のお米に限らず、全国的にお米の値段は、今上がっているので、それぞれのJAなりが、そのぐらいで売れるだろうという見込みの値段を生産者に対して示しているという状況です。
Q 新潟日報
もちろん、そのコストアップの部分が上乗せされている・・・。
A 知事
生産者にとっては、反映してもらいたいと思っているでしょう。概算金という世界では、そういった意味では実現しているのでしょう。
Q 新潟日報
もちろんそうなのですけれど、他県産のブランド力が上がっているといった認識・・・。
A 知事
ブランド力が上がっているというのは、それはそれぞれの産地が努力されていると思いますので、相対的なものでしょうけれども、上がっていると思いますけれど。
Q 新潟日報
分かりました。
Q TeNY
自民党総裁選が明日(9月12日)告示されますけれども、候補者から様々な政策が発表されていますが、知事はどのようなところに注目されていますでしょうか。
A 知事
特にコメントするようなことはないですけれど、皆さんどんなこと仰るのかというのは、個人的には報道等を拝見していますけれども、県知事としてここに注目していますといったことは、今はないです。
Q TeNY
新潟県ですと、拉致問題や能登半島地震の対応など、そういった県民に関係するところもあると思いますけれど、新しい総理にはどんなことを求めたいですか。
A 知事
知事の立場でいえば、今仰られた、例えば拉致問題についてどういった姿勢で取り組むのかなど、あるいは、さらにいえば地方創生といいますか、人口減少問題、東京の一極集中というところに、どう取り組んでいただけるのかというところは、一般論としては関心事項ですよね。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
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