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むらかみ・いわふね珍風景(珍風景番号58)
日本一の白壁土蔵造り(珍風景番号58)
国重要文化財の浄念寺本堂
「奥の細道」の道中に芭蕉が訪れたお寺として知られる浄念寺。文化15年(1818)に建てられた本堂は、この地方では珍しい白壁土蔵造で、土蔵造りの本堂としては日本で一番大きいものといわれています。
過去2回火事で焼失してしまった浄念寺本堂。防火や風土に適した外観を考え、当時江戸で流行っていた土蔵造りとしました。そのため、建築は村上の宮大工の手で行われましたが、設計は江戸で行われました。
浄念寺は、かつて村上藩主であった間部詮房の菩提寺であり、本堂はその百回忌に合わせて建てられました。本堂の裏手には、間部詮房の御霊屋とお墓があります。
浄念寺の本尊は、丈六(4.8m)の阿弥陀如来の座像(木像)で、この地域には類のない大きさで見事なものです。この本尊を安置するため、本堂は奥行き9間に幅11間、高さは30尺という大きさになりました。
本堂は、昭和39年の新潟地震で被害を受けたものの、昭和61年には大修復が行われ、同年に新潟県文化財、平成3年に国重要文化財に指定されました。(提供:浄念寺)
※本堂への立ち入りや撮影は、ご住職の許可を得た上で行われるようお願いいたします。
竹灯籠
また、毎年10月には、浄念寺周辺を会場として、「むらかみ宵の竹灯籠まつり」が開催されています。竹灯籠まつりは、浄念寺での和太鼓の演奏で始まります。本堂では、フルートやクラシックギターの演奏などが行われ、竹灯籠の明かりとともに幻想的な雰囲気に包まれます。秋の宵のひととき、浄念寺で竹灯りの幽玄な世界を体験しにきてみませんか。
浄念寺の和太鼓で開幕
浄念寺の本堂でも演奏が行われる
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