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【長岡】 田んぼダムの取組活動を紹介します(その3)
平成22年8月2日に長岡地域振興局管内の小千谷市、山吉土地改良区は、「田んぼダム」の実施に向けた検討をするため、先進地である三条市、刈谷田土地改良区管内の川通北地域、大和地域の現地を視察しました。
排水桝の構造の違いから、大和地区では「板」方式を採用、川通北地区では、「フリードレーン」方式を採用していました。
千把野ふれあいセンターでの研修会の状況
千把野ふれあいセンターでの研修会の状況その2
研修会では、
- 「板」方式の場合、設置すればその後の操作はなく簡単。
- 板は合板でできており、耐久性に課題あり。
- 「フリードレーン」方式の場合は、操作は簡単。
- なお、調整管の高さが個々の農家によって変わる可能性があり、単一性がとれない。
など、それぞれの長所、短所などが話されました。
また大和、川通北地区とも事業完了後、数年が経過しており、「田んぼダム」の実施することで畦畔が崩壊する可能性があったことから、「農地水環境保全向上対策」事業を活用し、畦塗機械(リース)による畦畔補強などを実施したことなども話されました。
両地区とも、湛水の影響を受けやすい排水路の下流部に位置しますが、水害で転作大豆等がかなり被害を受けていたことなどから少しでの被害軽減に努めたいという思いから取り組まれた状況です。
この活動により、平成22年度、三条市では排水路上流地域の大崎地区、月岡地区などでも「田んぼダム」の取組が始まっています。
大和地区の「板方式」の様子
川通北地区の「フリードレーン」方式の様子
川通北地区の畦畔、耕畔はヒメイワダレソウでいっぱい!
きれいに管理されている耕畔に咲くヒメイワダレソウ
ヒメイワダレソウの花